毎日使うソファは、くつろぎの時間を支えてくれる大切な存在です。
しかし、長く使っていると布地がすれてきたり、色があせてきたりして、見た目や座り心地が気になってくることもあります。
そんなときに選ばれるのが、ソファの張り替えです。新品のような美しさと快適さを取り戻しながら、今の暮らしに合ったデザインや素材に変えられるのが魅力です。
本記事では、張り替えにかかる費用や時期の目安、メリット・デメリット、さらに業者選びのポイントまで、わかりやすくまとめました。ソファの張り替えを検討している方にとって、後悔のない選択ができるようにお手伝いできたら嬉しいです。
本革ソファの部分張り替えとクッション修理……………………………….. 8
オーダーレザーで本革キルティングソファを張り替え………………………… 9
ソファー張り替えとは？
ソファー張り替えとは、今使っているソファの表面にある布やレザーなどの素材を、新しい生地に取り替えることを指します。長年使い続けてきたお気に入りのソファも、ソファのカバーとなっている、布や革の表面がすれてきたり、汚れが目立つようになったりすると、見た目や座り心地が気になってくるものです。
ただ、木部やスチールなどのフレームがまだ使えるのであればば、張り替えやクッションの修理などによってソファは再び美しく、快適な状態によみがえります。
買い替えるよりも費用を抑えられ、思い出の詰まった家具をこれからも使い続けられるという点でも、張り替えはとても魅力的な選択肢です。
では、どのようなときにソファの張り替えが選ばれているのでしょうか？
次に、張り替えに至る理由としてよくあるケースをご紹介します。
ソファや椅子のカバー表面の汚れや色あせが気になるとき
毎日の生活の中で、ソファや椅子の表面には少しずつ汚れやシミが溜まっていきます。
とくに布製のソファは吸水性が高い為、食べこぼしや飲み物のシミ、ペットの毛などが目立ちやすくなるケースも多く、窓から入る日光の紫外線によって色あせていってしまうこともあります。
革や合皮に関しては黒ズミや引っ掻き傷なども悩みの一つです。
フレームやクッションがまだ使える状態であれば、生地を張り替えるだけでソファ全体が見違えるほど美しくなります。お部屋の中で大きな存在感を放つ家具だからこそ、張り替えによって生地の色や柄を変えて、空間全体を明るい雰囲気に変えたり、柄物生地を使ってインパクトのあるソファや椅子に変えたり出来るのも魅力です。
生地がすれて傷んできたとき
長年にわたって使い続けたソファは、座る頻度が高い部分を中心に生地がすれてきます。
特に肘掛けや座面の前部分など、摩耗が集中しやすい場所では、破れが生じてしまうことも珍しくありません。
こうした状態でも、張り替えによってソファを再生することができます。
さらに、本革ソファなどは部分的に張り替える方法を選べば、費用を抑えつつ美しい状態を取り戻すことができるため、経済的にもやさしい選択肢です。
お部屋の雰囲気を変えたいとき
「気分を変えたい」「模様替えがしたい」そんなときにも、ソファの張り替えはぴったりな選択肢の一つになると思います。
カーテンやラグを変えるように、ソファや椅子の生地を変えることでお部屋の印象を大きく変えることができます。
例えば、春や夏には明るい色の布地に、秋や冬には温かみのある素材やカラーにチェンジすることで、季節感のあるインテリアを楽しむことができます。
また、子どもが成長したタイミングやライフスタイルの変化に合わせて、より落ち着いたデザインや色合いに生地を張り替えて変える方もいらっしゃいます。
クッションのへたりが気になるとき
座ったときに「なんだか沈みすぎるな…」「以前より座り心地が悪くなった気がする」そんな風に感じたら、中のクッション材がへたっているサインかもしれません。
ソファの張り替え時には、表面のファブリックやレザーだけでなく、クッション内部のメンテナンスも可能です。
ヘタリの原因となるウレタンの交換や修理などで、新しい座り心地を再現できます。
外観のリフレッシュはもちろん、身体をしっかりと支える反発力や弾性が戻ることで、使用時の快適性や耐久性が大きく向上します。
ソファや椅子を張り替えるメリット
ソファや椅子の張り替えには、見た目だけでなく使い心地や気分にもプラスになるさまざまなメリットがあります。お気に入りのソファをもっと心地よく、もっと長く使うための前向きな選択肢として、多くの方に選ばれています。
新品のような見た目と使い心地に戻せる
ソファや椅子のカバーの生地表面が擦れていたり、色があせていたり破れていたりすると、どうしてもお部屋全体の印象がくたびれて見えてしまいます。張り替えでは、表面の布地や革を新しいものに交換できるため、ソファ全体がまるで新品のように生まれ変わります。
さらに、内部のクッション材がへたっている場合でも、張り替えの際に一緒に交換することができます。硬さや弾力も好みに合わせて調整できるため、見た目の美しさだけでなく、座ったときのフィット感もぐっと良くなります。
買い替えよりも費用を抑えられる
全てのケースにそうとは言えませんが、購入時のソファや椅子の価格よりも費用を抑えて張り替えが可能です。
ソファをまるごと買い替えるとなると、サイズやデザイン、素材によってはかなり高額になることもあります。
特に、オーダーメイドや高級ブランドのソファを使っている場合は、同じようなものを再購入するのは簡単ではありません。
張り替えであれば、今あるフレームや構造を活かして再生できるため、費用を大幅に抑えて生地を新しくすることも可能です。
たとえば、座面と背もたれの生地だけを部分的に交換するだけでも、印象は大きく変わりますし、大切にしてきた家具を、手頃なコストでよみがえらせる方法として、張り替えはとても賢い選択です。
インテリアに合わせてカスタマイズできる
ソファや椅子の張り替えでは、使用する生地を自由に選べる楽しさがあります。
色や柄はもちろん、革や合皮や布など肌ざわりや耐久性、ペット対応の素材など、ライフスタイルや好みに合わせてカスタマイズできるのが大きな魅力です。
「部屋をもっと明るくしたい」「季節に合った落ち着いた色味にしたい」「小さな子どもがいて汚れに強い素材がいい」など、さまざまな要望に応えられる選択肢がそろっています。張り替えは、既製品にはない“自分らしさ”を取り入れられる手段でもあります。
気分がリフレッシュされる
毎日使うソファは、ただの家具ではなく、家族の時間やリラックスの象徴でもあります。だからこそ、見慣れたソファが新しい姿に変わると、まるでお部屋に新しい風が吹いたような心地よさを感じられます。
模様替えをきっかけに張り替える人もいれば、気分転換をしたくて生地の色を変える人もいます。暮らしの中にちょっとした変化を取り入れることで、気持ちまでリセットされるような効果があります。ソファの張り替えは、毎日の風景を少しずつ心地よい方向へ整える、小さなリフォームとも言えるでしょう。
ソファを張り替えるデメリット
ソファの張り替えにはたくさんの魅力がありますが、いくつか気をつけておきたいポイントも存在します。あとから「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、メリットだけでなくデメリットについても知っておくことが大切です。
料金が思ったより高くなることがある
張り替えは新品の購入より費用を抑えられるケースが多いですが、選ぶ生地やソファのサイズによっては費用が高くなることもあります。特に、本革や高機能な素材を使う場合は、材料費が上がり、想定よりも見積もりが高くなることがあります。
また、特殊な形状のソファやデザイン性の高いものは、張り替えに手間がかかるため、工賃が高くなる場合もあります。予算に合わせて、生地の種類や範囲を調整することも大切です。
仕上がりが業者の技術に左右される
ソファの張り替えは、職人の手仕事による作業です。そのため、仕上がりの美しさや耐久性は、依頼する業者の技術力によって大きく変わります。経験が豊富で、細部まで丁寧に仕上げてくれるところを選ばないと、「イメージと違った」などといった事を極力減らす為
初めて依頼する場合は、実績や口コミ、過去の施工例などを確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
charis（チェアーズ）でのお見積りはこちらから
張り替え中はソファが使えなくなる
張り替えには一定の時間がかかります。依頼から納品まで、数日から数週間ほどかかることもあります。その間はソファを使うことができないため、リビングで過ごす時間に少し不便を感じる方もいるかもしれません。
普段からソファをよく使う家庭では、代わりの家具を用意するなど、あらかじめ対策を考えておくと安心です。とはいえ、時間をかけた分だけ、戻ってきたときの美しさと快適さにきっと満足できるはずです。
自分で張り替えるのは難易度が高い
DIYが得意な方でも、縫製が必要な椅子やソファの張り替えは手間がかかる作業です。大きな家具を扱うため、力や道具も必要ですし、均一に張るためには経験や技術も求められます。
費用を抑えるために自分で挑戦される方もいらっしゃいますが、見た目や耐久性を重視するなら、プロにお願いするほうが安心です。
ソファ張り替えの事例7選
実際にソファを張り替えた事例を通して、どのように変化するのか、また費用や仕上がりのイメージも含めてご紹介します。
張り替えを検討している方にとって、参考になるポイントが見つかるかもしれません。
本革ソファの座面を部分張り替え
長く使われていた本革ソファの座面に、破れとへたりが見られたため、部分的な張り替えを行いました。傷んだ座面部分だけを修復することで、費用を抑えつつ、見た目と座り心地の両方を改善することができました。
使用したのは元の色味と質感に近い本革素材。革の張り替えとあわせて、クッション材も補充したことで、ふんわりとした座り心地が戻りました。張り替え後は、高級感のある仕上がりとなり、リビング全体の印象も明るくなりました。
全体張り替えよりも手軽で、コストパフォーマンスにも優れた修理方法として、部分張り替えはおすすめです。
事例の詳細はこちらから
カッシーナのチェアマンソファの布生地張り替え
以前にカッシーナイクスシーにて購入されたという、チェアマンソファになります。
無地のホワイト系の生地だったものから、チンチラ生地に変えてかなりソファ全体の印象にも変化が出ました。
ブランドのオリジナル生地も勿論素敵ですが、ソファや椅子の張り替えの際にお気に入りの生地でご自身だけのオリジナルソファを作る感覚で張り替えてみるのもお勧めです。
事例の詳細はこちらから
本革ソファの部分張り替えとクッション修理
30年近く使用されたレザーソファの張り替えと、クッションの修理を行いました。長年の使用により座面や肘掛の革が傷み、クッションもへたっていたため、見た目と座り心地の両方が気になる状態でした。
外側や背面に目立つ傷みがなかったため、張り替えは表面部分のみとし、その他はクリーニングで対応。選んだ革は、しっかりとしたシボ感のあるシュリンクレザーで、元の雰囲気に合うよう仕上がりにも配慮しました。
また、座面の沈み込みを改善するために、クッション材とウェービングベルトの交換も実施。見た目の美しさだけでなく、しっかりとした座り心地も取り戻せました。
張り替えでは、革から布、または合皮への変更も可能です。見た目や使い心地を考えながら、素材を選ぶ楽しさも張り替えの魅力のひとつです。
事例の詳細はこちらから
オーダーレザーで本革キルティングソファを張り替え
本革素材のキルティングソファを、オーダー染色した革で張り替えた事例です。長年使用され、革の劣化やクッションのへたりが目立っていたため、ソファ全体を丁寧にリフォームしました。
希望された色がサンプルにない場合は、革をオーダー染色して対応することも可能です。今回も、特注色で仕上げた革を使用し、雰囲気を損なうことなく美しく再生できました。
全体に施されたキルティング加工は手間のかかる作業でしたが、クッションの張りも戻り、ふっくらとした柔らかさを感じられる仕上がりとなりました。
革の種類には、傷に強くメンテナンスしやすい顔料仕上げと、経年変化を楽しめる染料仕上げがあり、使用環境や好みに合わせて選ぶことができます。素材選びも張り替えの楽しみのひとつです。
事例の詳細はこちらから
座面の凹みと脚のぐらつきを修理
レザーソファの座面が片側だけ大きく沈み込み、脚部分にも不具合があったため、修理を行いました。原因は内部のベルトが緩んでいたことによるもので、弛んでいたエラスベルトをすべて交換し、クッションも修理することで、座面の沈み込みは改善されました。
ふんわりとした座り心地を取り戻しました。
また、脚部分には亀裂が入っていたため、補修を行い、ぐらつきも解消しています。
クッションのへたりや座面の沈み込みには、内部構造の見直しが効果的です。外見に大きな破れがなくても、内部の部品が劣化していることがあるため、違和感を感じたら早めの修理がおすすめです。
事例の詳細はこちらから
カッシーナ・マラルンガソファの生地張り替えとクッション修理
デザイン性と機能性で人気の高いマラルンガソファをお預かりし、生地の張り替えとクッションの修理を行いました。購入時から使用されていた生地は破れや毛羽立ちが見られ、クッション部分もヘタリが進んでいました。
張り替えには、ファブリックを使用。
強度のある裏地加工が施されており、耐久性にも優れた素材です。
クッションは少し厚みを持たせて補修し、座り心地をやわらかく整えました。
張り替えでは、生地の色や素材感、機能性を重視して選ぶことが大切です。使う人の暮らしに合った生地を選ぶことで、快適さと満足感を長く保つことができます。
事例の詳細はこちらから
ソファ張り替えの料金相場観
ソファの張り替えは、費用を抑えながら愛着のある家具をよみがえらせる方法として注目されています。ただ、選ぶ素材やソファの形によって料金は大きく変わってきます。ここでは、相場の目安と費用が高くなる理由についてわかりやすくまとめました。
ソファの張り替え料金の目安
ソファの張り替え料金は、ソファのサイズや形状、縫製デザインなど、使用する生地によっても変わります。
本革や耐久性の高い生地など、素材にこだわる場合はさらに費用が上がることがあります。また、ソファ全体ではなく製品によっては部分的な張り替えを選ぶことで、コストを抑えることも可能です。用途や希望に合わせた柔軟な対応ができるのも、張り替えの良さのひとつです。
費用が高くなる理由とは？
張り替え料金が高くなる理由には、いくつかの要素があります。まず、ソファの構造に合わせて生地を丁寧に剥がし、型取りや縫製作業を行い、新しい素材をきれいに張っていく作業には、専門の技術と時間が必要です。そのため、職人の技術料が料金に含まれます。
次に、使用する生地の種類や品質も費用に大きく影響します。さらに、特殊な形状のソファや、張り替える面積が広いものや、技術難易度の高いものは、より多くの材料と作業時間を必要とするため、料金が上がる要因となります。
事前の見積もりで安心できる選択を
張り替え料金は、業者によって異なる場合があります。思っていたよりも高く感じることがないように、事前に複数の業者へ見積もりを依頼して比較することが大切です。相談の際には、ソファや椅子の写真やサイズ、希望する生地の種類を伝えると、より正確な見積もりを出してもらえます。
また、納期や送料、クッション材の交換の有無なども事前に確認しておくと安心です。無理のない範囲で納得のいく選択ができれば、張り替え後の満足度もきっと高くなるはずです。
charis（チェアーズ）でのお見積りはこちらから
ソファや椅子の張り替え料金を安く抑えるコツ
ソファを張り替えるとなると、どうしても費用が気になります。ですが、工夫次第でコストを抑えながら、納得の仕上がりを手に入れることもできます。ここでは、張り替え料金を少しでもお得にするためのコツをご紹介します。
購入したお店や地域の専門業者に相談する
ソファを購入したお店に張り替えの相談をしてみると、思わぬ形でサポートを受けられることがあります。もともとの構造や仕様を理解しているお店であれば、ぴったり合う張り替えプランを提案してくれるかもしれません。販売後のアフターサービスの一環として、良心的な価格で対応してくれることもあります。
また、ご自宅の近くにある張り替え専門業者を探してみるのもおすすめです。配送距離が短くなる分、送料を抑えられる可能性がありますし、地元の業者は丁寧な仕事で評判を集めているところも多くあります。まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。
リーズナブルで扱いやすい生地を選ぶ
作業工賃の他に、張り替え費用に含まれるのが、生地の料金です。
そのため、素材選びもコストに直結します。たとえば、合皮や一部の布製生地は、見た目が高級感があるのに価格は比較的お手頃です。
さらに、耐久性やお手入れのしやすさにも優れているものもあるため、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
張り替えの目的が「見た目のリフレッシュ」や「汚れ対策」である場合は、あまり高価な素材にこだわらず、手入れがしやすい生地を選ぶことも、賢い方法の一つになります。
選択肢が豊富な張り替え専門店で比較する
料金を抑えたいときは、張り替えに使える生地の種類が多い専門店を選ぶと安心です。
選択肢が豊富なほど、希望に近い予算内の組み合わせを見つけやすくなります。
しかし選択肢があまり多すぎてもなかなか決められない。
という事になりうるので、生地についてはある程度「色味」「素材感」「欲しい機能性」などを決めておくのがベターでしょう。
複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく対応の丁寧さや生地の提案力なども比べてみると、費用と満足度のバランスがとれた仕上がりを実現できるはずです。
ソファ張り替えのまとめ
ソファの張り替えは、見た目をきれいにするだけでなく、座り心地やお部屋の印象までリフレッシュしてくれる素敵な選択です。
長く大切にしてきた家具を、これからも心地よく使い続けるために、ぜひ前向きに検討してみてください。
張り替えを安心して進めたい方には、charis（チェアーズ）のサービスもおすすめです。
専門スタッフによる対応はもちろん、オンラインで簡単に見積もりが取れるので、忙しい方でも気軽にご相談いただけます。
理想のソファに生まれ変わる第一歩を、charisから始めてみませんか？
charis（チェアーズ）でのお見積りはこちらから