2024.06.25
ロルフベンツ ドノ ラウンジ / ROLF BENZ DONO コーナーソファー 革の張り替え修理
修理内容
- メーカー名
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ROLF BENZ/ロルフベンツ
- メーカ紹介
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革新的なデザインと、ドイツのクラフトマンシップが息づく高いクオリティ、そして類稀な掛け心地で高い評価を得るドイツを代表するブランド「ロルフベンツ」。
ドイツの工業規格にのっとりながら、自社でさらに厳格な製品基準を設定し、その高いクオリティを維持しています。高品質の素材はもちろん、快適さを追求することでうまれた独自の「多層クッション構造」はこの上ない掛け心地を生み出します。
長い時間座っていても疲れにくいように設計された内部の構造は人間工学に基づいた緻密な計算のもと作り上げられます。
- モデル名
- ドノラウンジ
- 種類
- ソファ
- 施工方法
- 生地の張り替え
- 修理工賃
- ¥350000〜¥400000
- お預かり期間
- 4週間
- 配送方法
- 家財宅急便
- 依頼地域
- 愛知県名古屋市昭和区
- 修理内容
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ロルフベンツのドノ、コーナーソファーをお預かりいたしました。
遠方からのご依頼という事で、オーナー様のご配慮もあり、本体のフレームからソファーの座面と背凭れ、そして肘掛のクッションを外して頂き、フレーム以外を家財宅急便にてお送りいただきました。
ソファーの使用年数もかなり経っているという事で、革のスレやひび割れ、黒ズミなどが大きく目立っていました。
革の色味やシボ感などで少し迷われていましたが、最終的には現状と近いクリーム系の色をしたシュリンクレザーを選んで頂きました。
シボがあるか無いかは革によって違い、シボのある革は年数が経過するとシボの間に黒ズミが溜まりやすいなど多少はありますが、スームースレザーも汚れの蓄積はしてしまうので、革を選ぶ際のシボのあるなしは好みによって選んで頂いても良いと思います。
ソファーや椅子を本革で張り替える際に、革選びで迷われる事も少なくないかと思います。
革それぞれの違いとしては
1.革の仕上げの方法の違い
2.革表面のシボ感の違い
3.色の違い
4.革の厚みの違い
大きく分けるとこの様な違いがあります。
まず、1の革の仕上げについては簡単に言うと、顔料で仕上げた革なのか、染料で仕上げた革なのかという違いがあります(その中間のセミアニリンというものもあります)
顔料で仕上がった革は表面に少し硬さや張りがあり、染料だけで仕上がった革に比べて変色や傷に強いため、多くの椅子やソファーにも顔料仕上げの革が使われています。
そして、色も豊富に選べるのが特徴です。
染料仕上げやセミアニリンレザーは表面に柔らかさがあり、革本来の表情に近いものを見せてくれますが、反面傷が付き易かったり、紫外線などによっての変色がしやすかったりというデメリットもあります。
飲みこぼしなどに比較的強いのは顔料仕上げの革になります。
2のシボの違いは、シュリンクレザーと言われるシボが型押しされた革なのか、スムースレザーと言われる革の表面がツルっとしたものなのか、もしくはナチュラルシュリンクで、型押しのシボの深いものとスムースレザーの間の様な自然なシボの革なのか。
などがあげられます。
3の色味は好みや部屋のコーディネートなどによって選んで頂くと良いかと思いますが、輸入の革と国産の革では発色の違いなどもあるようです。
色を豊富に選べるのは顔料仕上げの革の方が、良いかと思います。
4の革の厚みですが、こちらは革によって違いがありますが、椅子やソファーに張地として使われる革は大凡厚みが決まっているので、あまりに厚すぎる革などは仕立てが上手くいかずに張り上げる事が出来ないケースがあります。
ソファーのデザインにもよるかと思いますが、一般的には1mm~2mm前後の革を使います。
単純に革が厚いから長持ちする、もしくは良いとされる訳では無いかと思います。
ソファーや椅子を革で張り替える際には幾つかのポイントを知って頂くと、よりご自身に合った革を選んで頂けるのではないでしょうか。