2026.07.09
スティールライン/ カンティレバーチェア No34 ヌメ革の張り替え修理
修理内容
- モデル名
- No34
- 種類
- ダイニングチェア
- 施工方法
- 生地の張り替え
- 修理工賃
- ¥30000〜¥60000
- お預かり期間
- 4週間
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 東京都世田谷区
- 修理内容
-
お客様のご相談内容
今回は世田谷区にお住まいのお客様より、スティールライン社のカンティレバーチェア モデルNo.34の張り替え修理のご依頼をいただきました。
マルト・スタムのデザインをベースにしたこのモデルは、クロームメッキが施されたスチールパイプフレームが特徴で、片持ち構造(カンティレバー構造)による独特の座り心地が魅力の椅子です。今回は座面2脚と背もたれ1脚の張り替えをご依頼いただきました。
長年愛用されてきた椅子とのことで、フレーム自体のクロームメッキはまだ美しい輝きを保っていたものの、レザー部分の劣化が進んでいる状態でした。
フレームを活かしたまま張り替えを行うことで、椅子本来のデザイン性を損なうことなく、長く使い続けていただけるようご提案させていただきました。
お預かり時の状態
お預かりした椅子は、座面・背もたれともにブラックレザーが張られたタイプでした。
フレームの部分は比較的綺麗な状態を保っていましたが、革の部分は乾燥や摩擦などによる経年劣化はどうしても避けられません。
今回の椅子も、レザーの質感が変化してきている状態でした。
フレーム自体に問題がなかったため、張り地のみを新しくすることで、機能面・デザイン面ともに元の状態に戻すことが可能と判断いたしました。
張り替え方針の検討
スティールラインのカンティレバーチェアは、座面と背もたれがそれぞれ独立したパーツとしてフレームに取り付けられている構造です。
お客様とご相談の上、張り地には元の革と同じように、厚手のオイルヌメ革を使用することになりました。
通常のソファや椅子の張り替えでは厚み1.5mm前後の革を使うことが多いのですが、今回のカンティレバーチェアの張り替えでは、オリジナルの雰囲気や強度を再現するために厚み3mm前後の革を張り合わせて使用しています。
厚みのある革を使うことで、座面や背もたれにしっかりとしたハリと耐久性が生まれ、カンティレバーチェア特有の張りのある座り心地を再現することができます。
作業内容
まず最初に、既存の座面・背もたれをフレームから丁寧に取り外していきます。
古い張り地を取り外した後は、フレームの状態を再度チェックします。
クロームメッキ部分に汚れが見られたため、拭き上げを行い、本来の輝きを取り戻せるよう仕上げの磨き作業も行いました。
新しいレザーの裁断にあたっては、既存の型紙を参考にしながら、座面・背もたれそれぞれのサイズに合わせて正確に採寸・カットしていきます。
今回使用した厚手のオイルヌメ革は、通常の張り替えで使う革よりも厚みがあるため、ミシンの設定の変更や、使用するミシン自体もそれに対応するものが必要になってきます。
元のデザインに忠実にステッチを再現し、全体の統一感を意識して仕上げています。
座面と背もたれの取り付けが完了した後は、金具の締め付けや張り具合を最終確認し、実際に座って座り心地をチェックしながら微調整を行いました。
仕上がりについて
張り替えが完了した椅子は、フレームのクロームメッキの輝きと、新しく張り替えた厚手オイルヌメ革の質感が美しく調和し、まるで新品のような佇まいに仕上がりました。座面・背もたれともにピンと張りのある状態になり、座り心地も改善されています。
カンティレバーチェア特有のしなやかな座り心地はそのままに、見た目の美しさも取り戻すことができました。
まとめ
今回の事例は、スティールライン社のカンティレバーチェア モデルNo.34について、フレームを活かしたまま座面2脚・背もたれ1脚の張り替えを行ったケースです。
厚みのあるオイルヌメ革を使用することで、オリジナルの風合いを再現しつつ、デザイン性の高い名作チェアを長く使い続けていただけるよう仕上げました。
同じようなカンティレバーチェアやデザイナーズチェアをお持ちで、張り地の劣化にお悩みの方は、買い替えを検討する前に一度張り替え修理についてご相談いただければと思います。
- お客様の声
- 新品のように綺麗になりました。ご丁寧な対応有難うございました。
その他事例
