イタリア製の本革ソファーをお預かりさせて頂きました。

革と言えばハイブランドなソファーや椅子、そしてバックや小物などが犇めくヨーロッパも有名な市場の一つかと思います。

ドメスティックの革と比べると、発色の違いなどがあるのが分かります。

今回お預かりさせて頂いたソファーは本革の張地のもので、傷や色褪せなどがありそのあたりも含めてクリーニングを一度全体的に行い、その後に塗装のメンテナンスをさせて頂きました。

ソファーや椅子は購入当初は生地に傷みもなく、クッションもヘタっていなく快適に使っていただけるのかと思いますが、使っていくうちにどうしても劣化していくのは仕方のないことだと思います。

劣化の進行を止める事は出来ませんが、定期的なメンテナンスによって寿命を延ばしてあげる事は出来ると思いますので、布であれ合皮であれ本革であっても、素材に適したメンテナンスをしてあげる事で放置している状態よりも長く椅子やソファーを使っていただけるかもしれませんね。

本革についての詳しいメンテナンスの内容はこちらから

本革のメンテナンスや選び方

革のソファーや椅子をお使いの場合ですが、劣化してしまうと基本的には張り替え修理となりますが、傷や劣化の状態によっては今回の様な塗装メンテナンスも可能な状態の場合があります。

あまりにも革のひび割れが酷かったり、皮脂や汚れなどの油分があまりにも溜まってしまって、手で引っ張っただけで破れてしまう状態だったりと塗装修理をしても長持ちしない状況のソファーや椅子もあります。

そういった場合は塗装修理をして修理後に奇麗な状態に見えても長持ちしないので張り替え修理をお勧め致しますが、そうでない場合は張り替えるよりも安価に修理が出来ますし、状態によって上手く使えば有効的な修理方法だと思います。

大きな窓の近くに設置していたりすることで、紫外線だけで変色してしまう革もありますし、ちょっとした引っ掻きで傷になってしまうデリケートな革の種類もあるので、その様な軽微な劣化の場合などにも塗装メンテナンスは有効だと思いますので、それぞれの状況に合わせて修理方法を選んでみても良いのでは無いでしょうか。