2026.02.26

CASSINA・GRANDANGOLO/カッシーナ・グランダンゴロ カバーリングソファの張り替え修理

BEFORE

AFTER

修理内容

メーカー名

Cassina/カッシーナ

WEBサイト→

メーカ紹介

17 世紀、イタリアに誕生したカッシーナ社は、家具業界において数少ないリーディングブランドとして世界中に知られています。完成度の高さとデザインの美しさは他の追随を許さず、数多くの製品がニューヨーク近代美術館の永久所蔵品になっています。

モデル名
GRANDANGOLO/グランダンゴロ
種類
ソファ
施工方法
生地の張り替え
修理工賃
¥150000〜¥200000
お預かり期間
4週間
配送方法
自社便
依頼地域
千葉県八千代市
修理内容

マンションのエントランスソファ

今回張り替え修理のためにお預かりしたソファは、イタリアの家具ブランド「カッシーナ(Cassina)」のモデルの一つである「グランダンゴロ(GRANDANGOLO)」3人がけカバーリングソファでした。

このソファ設置されていたのは、マンションのエントランスホールです。

エントランスという場所は、住人の皆さんが毎日必ず通り、時には来客を迎え、時には帰宅後のちょっとした休息の場になる、いわば建物の「顔」とも言える空間です。

 

そこに置かれるソファには、座り心地の良さはもちろん、空間の品位を保つ綺麗さと、使用頻度も不特定多数の人が座ることになるので、自ずと生地の劣化も進んでいきます。

引き取りさせていただいたソファの座面の中央部分は大きく破れ、生地のベースが露出してしまっている状態でした。

長年、多くの人が座ってきたソファですが、このままではせっかくのカッシーナのソファも、その魅力を十分に発揮することができません。

そこで今回、全体を新しくリニューアルし、張り替え作業を行うことになりました。

「グランダンゴロ」というソファ

張り替えの具体的なお話をする前に、この「グランダンゴロ」というソファがどういったものなのか、少し紐解いてみたいと思います。

「グランダンゴロ」は、デザイナーのフランチェスコ・ビンファレによって生み出された、カッシーナのシステムソファです。

グランダンゴロは非常に自由度の高いソファとしても知られています。

パーツを組み合わせることで、L字型にしたり、さらに大きく広げたりと、置く場所の広さや形に合わせて姿を変えることができます。

今回のような3人がけのストレートタイプでも、その計算された角度によって、空間にゆったりとしたリズムを与えてくれる。

それが、時代を超えて愛され、マンションの共用部のような大切な場所に選ばれる理由なのでしょう。

 

生地選び:「ワイモード T-9280

今回の張り替えでに使う生地はできるだけ張り替え前と似たような雰囲気の生地を。

ということでご希望いただき、予算に限りはありましたがその中でシンコールの「ワイモード T-9280」をチョイスしました。

色は落ち着いたダークグレー系で、元の雰囲気を大切にしつつ、よりモダンで引き締まった印象を与えてくれます。

近くで見ると細かな織りの表情があり、光の当たり方で豊かな陰影が生まれます。

これにより、大きな3人がけソファであっても、のっぺりとした重たい印象にならず、上品な質感を保つことができます。

 

カバーリングソファ

グランダンゴロは、生地を直接フレームにステープルなどで固定するタイプではなく、カバーをクッションに被せて、マジックテープなどで固定し、状況によっては生地だけをクッションから外すことができる「カバーリングタイプ」のソファです。

カバーを新しいものに替えるだけなので簡単そうに見えるかもしれませんが、カバーリングソファのサイズの調整は意外に難しくシビアな面もあります。

まずは、ボロボロになってしまった古いカバーを丁寧に取り外していきます。

写真でも確認できますが、座面の破れはあり、いかにこのソファが使われ続けてきたかが分かります。

カバーを外すと、その下にあるクッション部分が見えてきます。

長年の使用で少し形が崩れているところや、ゴミが溜まっているところを、この段階で綺麗にメンテナンスしていきます。

 

まずは型取りを行い、その後に新しい生地を広げ、型に合わせてカットしていきます。

生地の目の向き(方向)を揃えることも、仕上がりの美しさにつながります。

特に、グランダンゴロ特有のアーム部分のカーブや、背もたれの角度がついた部分は、生地が余ったり突っ張ったりしやすい箇所です。

カバーリングタイプの場合、後からマジックテープやファスナーで固定するため、あらかじめその「ゆとり」を計算して縫わなければなりません。

きつすぎれば装着できず、緩すぎれば座った時にしわが寄ってしまいます。

 

張り替えが完了したソファは張り替え前の中央が大きく裂けて痛々しかった姿はもうどこにもありません。

生地も新しくなり、全体的な印象が全く変わりました。

座ってみると、しっかりとした生地の感触とともに、補修されたクッションが身体を優しく支えてくれます。

以前よりずっと心地よく過ごしていただけるかと思います。

ソファを直して使い続けるということ

今回のようなハイブランドのソファ、ノーブランドのソファに関わらず、生地の表面が破れたりクッションがヘタったりしても、適切な手入れをすれば、何度でも本来の輝きを取り戻すことができます。

昨今では安価な椅子やソファも多く販売されているため、傷んでしまった時にはまた買い替えて新しいものを使うのも一つの選択肢だと思います。

もう一つの選択肢は、長年使ってきた椅子やソファを、今の生活や環境に合わせて新しく雰囲気の違う生地で張り替えてみたり、ペットの引っ掻き対応の生地で機能性を追加してみたりと張り替えや修理で蘇らせることも出来ます。

椅子やソファの張り替えは、今回のように大きな修理はもちろん、ちょっとした不具合や、色の好みの変化など、その時々の過ごし方に合わせて、お持ちのソファや椅子をより良い状態へと導くお手伝いができると考えています。

使用した生地情報

ワイモード T-7328 ¥3000/m

品名
ワイモード
品番
T-7328
カタログ
https://sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2019/#page120
国名
日本
カラー
グレー
素材
PP100%
無地
生地幅
140㎝
価格帯
~3000円/m以下
価格
¥3000/m
機能性
バックコーティング 耐次亜塩素酸

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