2026.02.04

海外製の古くなってしまった布張りと合皮の椅子2脚、本革生地で張り替えと修理  

BEFORE

AFTER

修理内容

種類
ダイニングチェア
施工方法
生地の張り替え
修理工賃
¥30000〜¥60000
お預かり期間
3週間
配送方法
自社便
依頼地域
東京都目黒区
修理内容

お気に入りの椅子が傷んでしまったとき、あなたならどうしますか?「もう寿命かな」と買い替えをされますか?もしくは張り替えや修理で使い続けますか?

どのくらい古くなってしまっても修理や張り替えで直すことが出来るのだろう?

そんな疑問をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?

今回修理した椅子は、以前に海外で購入されたという椅子2脚。

ペットに猫を飼っていることからも、1脚の生地は猫の爪とぎ場所に。。

そんな経緯からも生地が破れてしまったり、背もたれが外れてしまっていたりとしていましたが、生地を交換し、フレームを修理し、綺麗な状態に戻し、また使っていただけるようになりました。

  1. 修理前の椅子

工房に運び込まれた2脚の椅子。まずはその状態をチェックすることから始まります。

1脚は、鮮やかなイエローのファブリックで仕上げられた椅子でした。

しかし、座面と背もたれの角は生地が擦り切れ、中のウレタンが露出してしまっています。特に座面の端は糸がほつれ、生地の強度が完全に失われていました。

猫の爪とぎによって破れてしまったようです。

背もたれの金具の破損

さらに、背もたれを支える金属パーツが外れてしまい、背もたれ自体がフレームから脱落している状態でした。

これでは椅子としての機能を果たせませんので、パーツを変えて背もたれをもう一度使える状態にします。

経年劣化が進んだネイビーの合皮

もう1脚は、落ち着いたネイビーの合皮(合成皮革)で張られた椅子でした。

一見、ファブリックほど破れは目立ちませんが、合皮特有の「ベタつき」や表面の細かなひび割れが始まっていました。合皮はポリウレタンなどが主原料であるため、製造から数年が経過すると加水分解による劣化を避けられません。

表面の張り替えだけでなく、中のクッションの修理も行い、座り心地も直していきます。

更に背もたれの裏側から留めてある鋲が表に突き出ている状態でしたので、木板やクッションの厚み、そして鋲の大きさなどのも変えてリメイクしていきます。

2.布や合皮から本革への張り替え

オーナー様のご希望は今回本革素材へ張り替えるということで、いくつかのカットサンプルの中から革を選んでいただき、クリーム色と黒い本革へと張り替えるという事になりました。

本革を使うメリットはいくつかあります。

  1. 耐久性:本革はメンテナンスや使用環境を整えれば、かなり長い間使い続けることができます。部分的に小さな傷などが出来てしまった場合なども、張り替えずに塗装などで部分修理が可能です。
  2. 経年変化(エイジング)の愉しみ:布や合皮は「劣化」しますが、染料系の本革は使い込むほどに味わい深い「風合い」へと進化します。
  3. 高級感:布や合皮にもそれぞれ良い点がありますが、本革の高級感や重厚感は他では得られません。やはり他の素材とは違う革の持つ魅力が好きな方も多いでしょう。

お客様にお選びいただいた革の色は、清潔感のある「クリーム色」と、全体を引き締める「ブラック」。あえて2脚で異なる色を選ぶことで、ペアでありながらもそれぞれの個性が際立つ、モダンで可愛らしい仕上がりになりました。

3.張り替えのプロセス

ここからは、実際の作業工程をご紹介します。

ステップ1:生地とクッションのバラシ

まずは古い生地とウレタンを剥がします。

古い生地などを一度剥がし、ヌードと言われる状態にし1からクッションを作り直しました。

ステップ2:ウレタンの再作成

古いウレタンは弾力を失い、粉状に劣化していたため、すべて新しいウレタンに交換しました。

元々ウレタンクッションが厚めな椅子ではなく、シャープなアウトラインの椅子ですが、少しの厚みのウレタンクッションがあるのと無いのとでは全く違うので、新しいウレタンクッションも綺麗に形成していきます。

座り心地を左右する重要な工程で、底づき感をなくしつつ、元の形状もできるだけ崩さないよう取り付けていきます。

ステップ4:本革の裁断と縫製

新しく選んでいただいた本革を裁断していきます。

天然素材である革には、部位によって伸びる方向やシボ(表面のシワ)の入り方が異なります。天然素材のため小さな傷などがあるのは仕方ありませんが、できる限りその傷などを避けつつ、綺麗な部分が座面や背もたれに来るよう、型取りを行います。

本革は布と違い、一度針やステープルを通すと穴が残るため、やり直しが効かないので間違いのないよう進めていきます。

ステップ5:張り込み

今回は革を縫製する部分はありませんでしたが、フレームに被せてガンタッカーで留めていきます。革にシワが寄らないよう、均一なテンションをかけながら張ってい背もたれの裏側には鋲も留めていきます。

  1. 張り替えと修理後

一通りの工程を終えて2脚の張り替え作業が完了しました。

  • クリームの本革仕様: パッと明るいクリーム色の革は、お部屋を柔らかい雰囲気で包み込んでくれます。張り替え前は、フレームが薄いグレーため、明るい色の革だとフレームの色と同化してしまわないかどうかが気になっていました。

同じベージュやークリーム色でも少しトーンの違う色をチョイスし、絶妙にフレームとの色がマッチしました。

清潔感と、本革特有のしっとりとした高級感が保てて、オーナー様の好みの色のチョイスに間違いは無かったかと思います。

  • ブラックの本革仕様: もう1脚は、潔いブラック。マットな質感を残した本革を選ぶことで、派手すぎないシックな雰囲気を感じさせる仕上がりになりました。黒は汚れが目立ちにくく、色々なシチュエーションでも使っていただけて汎用性の高い色です。

そして背もたれの裏側にはアンティーク加工の掛かった鋲を取り付け、良いアクセントになっています。

お客様からも、「大変素晴らしく感動しました」と、最高に嬉しいお言葉をいただきました。

【今回使用した素材・技術】

  • 素材:椅子張り用本革(国産牛革、クロム鞣し)
  • カラー:アイボリークリーム、ブラック
  • 修理内容:生地剥がし、ウレタン全面交換、・張り込み・鋲の取り付け
  • 納期:約3週間

古くなってしまった椅子やソファは張り替えや修理で再生できます。

椅子やソファの修理・張り替えのご相談は、お気軽にご連絡ください。

 

お客様の声
大変素晴らしく感動しました。ありがとうございました。

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