2026.01.27
KEYUKA ケユカのダイニングチェア 座面シートと背の凹みとヘタリ クッション修理
修理内容
- メーカー名
-
ケユカ
- メーカ紹介
-
ショッピングモールや商業施設に実店舗を構え、オンラインショップも展開するケユカは、シンプルでおしゃれなデザインの雑貨や家具を取り揃える話題のお店です。
木のぬくもりを感じられる高品質な家具は、どんなイメージにも合わせやすく長く愛用できる商品ばかりです。
- 種類
- ダイニングチェア
- 施工方法
- バネやクッションの修理
- 修理工賃
- ¥10000〜¥30000
- お預かり期間
- 3週間
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 東京都中野区
- 修理内容
-
ケユカ(KEYUCA)のダイニングチェアは、そのシンプルで洗練されたデザインと、日本の住環境に馴染むサイズ感から人気が高い家具です。
しかし、どれほど優れた椅子であっても、毎日座ることで時間が経ってしまうと「クッションのヘタリ」という避けては通れない問題が出てきます。
今回は、東京都中野区のお客様よりご依頼いただいた、**ケユカ製ダイニングチェア6脚の座面修理(ウェビングベルト交換およびウレタン交換)**の事例をご紹介いたします。
「カバーの布(ファブリック)はそのまま活かし、内部のクッションのみを修理交換しました。
愛着のあるデザインやお部屋の雰囲気を変えずに、座り心地だけを改善させた事例になります。
なぜ座面は「凹む」のか?
視覚的な変化
写真を見ると、座面の中央がボウル状に深く沈み込んでいるのが一目でわかります。
横から見た写真では、本来あるべき座面の厚みが失われ、フレームの角が浮き出ているような状態です。
内部で起きている「2つの劣化」
今回のダイニングチェアの座り心地を支えているのは、主に以下の2つのパーツです。
1.ウェビングベルト(弾性ベルト)
椅子のフレームに張り巡らされた、ゴムと繊維を編み込んだベルトです。これがハンモックのように体重を受け止めます。
2.ウレタンフォーム(クッション材)
ベルトの上に載っているスポンジ状の素材です。
写真のように深く凹んでしまう原因は、このウェビングベルトの伸び、あるいは断裂にあります。
ベルトが緩むと、その上に載っているウレタンが支えを失って落ち込みます。さらに、長年の使用でウレタン自体も加水分解や圧縮によって弾力を失い、スカスカの状態(ヘタリ)になってしまいます。
放置することのデメリット
座面が凹んだ椅子に座り続けると、骨盤が後傾し、腰痛の原因にもなります。また、座るたびにフレームの硬い部分が体に当たります。
今回お預かりした椅子くらいの凹みがあると目にみても、座ってもハッキリとわかる程度かと思います。
カバーの生地はそのまま
今回の修理では生地(カバーリング部分)の張り替えをしませんでした。
通常、椅子の修理というと表面の布も新しくするイメージが強いですが、あえて内部のみを直すことには以下のメリットがあります。
- コストの抑制: 新しい布代(材料費)がかからないため、予算を内部補強に集中させることができます。
- インテリアの継続性: ダイニングセットはテーブルやカーテン、他の家具との色合わせも重要です。今の生地がお気に入りであれば、あえて変える必要はありません。
- 資源の有効活用: まだ使える表面の布を廃棄せず、中身だけを最新の素材に入れ替えるのは、非常にサステナブルなアプローチです。
今ある椅子のカバーの生地がそのまま使えるかどうかは、縫製デザインや現状の劣化具合にもよるため、気になる場合には一度お問い合わせいただけると都度判断の上、ご回答させて頂きます。
修理プロセス
ケユカの椅子6脚をどのように蘇らせたのか、その工程を順に解説します。
ステップ1:椅子の分解
まずは椅子の底面からステープルを一本ずつ丁寧に抜き取り、座面のパーツを分解します。
接合部の緩みがないかも併せてチェックします。
内部のウェビングベルトは限界まで伸びきっており、中には千切れかかっているものもありました。
ステップ2:ウェビングベルトの交換
古いベルトをすべて撤去し、新しい**エラスベルト(ウェビングベルト)**を張り込みます。
ここでのポイントは「テンション(張力)」です。専用の道具も用いて、均一かつ強力なテンションをかけて縦横に編み込んでいきます。
これにより、座った瞬間の底付き感が解消され、バネのような弾力が復活します。
ステップ3:ウレタンの交換・積層
次にクッション材であるウレタンを設置します。単に厚いスポンジを入れるだけでは、すぐにまたヘタってしまいます。「チップウレタン(硬め)」と「高弾性ウレタン(柔らかめ)」の2層で仕上げたり、密度や高度の高いウレタンに交換したりといくつかの方法の中から選択し交換を行います。
修理後の変化
修理完了後の写真を確認すると、その差はハッキリわかります
フォルムの復活
凹んでいた中央部分がふっくらと盛り上がり、椅子全体のシルエットがシャープになりました。背もたれから座面にかけてのスッとしたラインが強調され、シルエットが戻りました。
座り心地の改善
実際に座ってみると、まず「座面の高さ」が以前より数cm高く感じられるはずです。
これはベルトがしっかり体重を支え、機能しています。
腰をかけた瞬間には今までとはかなり感触も変わっていると思います。以前に比べ長時間座っても疲れません。
メンテナンスのアドバイス
今回、6脚すべてをメンテナンスしたことで、食卓の椅子の高さが均一になったと思います。この状態を長く維持するためのポイントをいくつかお伝えします。
1.座る位置を分散させる
6脚ある場合、どうしても「お気に入りの席」が決まってしまいがちですが、定期的に椅子の位置を入れ替える(ローテーションする)ことで、特定の椅子だけの劣化を防げます。
2.異変を感じたら早めの相談を
ウレタンが粉っぽくなって床に落ちてきたり、座面の下からベルトが見えてきたりしたら、それは「末期症状」のサインです。早めに対処することで、快適に椅子を使い続けられるかと思います。
終わりに
中野区のお客様の椅子は、こうして再びダイニングを支える存在に戻りました。
「古くなったから買い替える」のも一つの選択肢だと思いますが、今まで使っていたサイズ感やデザインなどを変えずに修理や張り替えすることも可能です。
費用や修理方法、張り替え生地などが気になる場合はぜひ一度お声がけください。
今回の修理内容まとめ
- 対象: ケユカ(KEYUCA)ダイニングチェア 6脚
- エリア: 東京都中野区
- 主な作業:
- 古いウレタンおよびウェビングベルトの全撤去
- エラスベルトの交換
- ウレタンの交換
- 既存ファブリックの再張り込み
職人の一言
「生地の張り替えしないでクッションを修理する」というリクエストは、多くの事例があります。お客様が今の雰囲気を好んでいるからこそ、その期待に応えるべく、作業をしています。複数脚並んだ時の統一感ある仕上がりを心がけています!
もし、お手持ちのケユカや他ブランドの椅子で「最近座面が沈んできたな」「腰が痛くなるな」と感じていらっしゃれば、ぜひ一度ご相談ください。生地をそのままにクッションを修理するか、新しい色に張り替えるか、椅子やソファの状態に合わせてご検討いただけます。
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