2025.12.23
ロルフベンツ「リネア」本革ソファの張り替え&メンテナンス|東京都港区
修理内容
- メーカー名
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ROLF BENZ/ロルフベンツ
- メーカ紹介
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革新的なデザインと、ドイツのクラフトマンシップが息づく高いクオリティ、そして類稀な掛け心地で高い評価を得るドイツを代表するブランド「ロルフベンツ」。
ドイツの工業規格にのっとりながら、自社でさらに厳格な製品基準を設定し、その高いクオリティを維持しています。高品質の素材はもちろん、快適さを追求することでうまれた独自の「多層クッション構造」はこの上ない掛け心地を生み出します。
長い時間座っていても疲れにくいように設計された内部の構造は人間工学に基づいた緻密な計算のもと作り上げられます。
- 種類
- ソファ
- 施工方法
- 本革のクリーニングや塗装部分張り替え
- 修理内容
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「良いものを、直しながら長く使う」 それは、欧州、では当たり前のように根付いている文化です。今回は、東京都港区にお住まいのお客様より、ドイツを代表する高級家具ブランド**ROLF BENZ(ロルフベンツ)のソファ「LINEA(リネア)」**の張り替えおよびメンテナンスをご依頼いただきました。
今回の張り替えは部分張り替えとなります。 ソファには肘掛・座面・背凭れという3つのパーツがありますが、そのすべてのパーツを張り替える訳ではなく、傷んでしまった座面の革だけを張り替える作業となります。
メリットとしては、まだ痛みのない背凭れや肘掛はそのままに傷んでしまった部分だけに革を必要とするので、革の費用を抑えられるという点が全体的に張り替えるのと大きく違います。
- ROLF BENZ「LINEA」リネア
施工内容に入る前に、今回お預かりしたロルフベンツのリネアについてご紹介させて頂きます。
ROLF BENZ(ロルフベンツ)
1964年にドイツで創業したロルフベンツは、世界で初めてコーナーソファを発表したことで知られる、ドイツを代表するラグジュアリーファニチャーブランドです。
「Form follows function(形態は機能に従う)」というバウハウスの哲学を色濃く受け継ぎ、人間工学に基づいた快適な座り心地と、無駄を削ぎ落としたタイムレスなデザインは、世界中のセレブリティやデザイン愛好家から支持されているようです。
名作「LINEA(リネア)」
今回お預かりした「リネア」は、人気の高いモデルの一つで直線を基調としたシャープでモダンなフォルムでありながら、座ると、ドイツ製ならではのしっかりとした積層クッションが身体を支え、くつろぎをもたらします。
流行に左右されないそのデザインは、日本のモダンリビングとも非常に相性が良く、長年愛用されている方が多いモデルでもあるようです。
- 張り替え前のソファ
東京都港区にお住いのお客様からお預かりさせて頂いた今回のソファ。
長年リネアをご愛用されており、使用年数とソファの状態を確認すると非常に大切に扱われてきたことが伝わってきました。
しかし、日常的に最も負荷がかかる部分には、やはり経年のダメージが現れていました。
ソファ本体の状態:座面のみの劣化
オンラインでのお見積りをさせていただき、ソファを拝見いたしましたが、本体の背もたれやアーム(肘掛け)の革は良い状態を保っていました。
一方で、体重を支え続ける「座面」に関しては、革の擦れや伸び、そしてクッションのヘタリが見受けられました。
ここで「総張り替え」か「部分張り替え」かという事になりますが、費用感や今のソファの状態などお客様とご相談の上、**「座面のみを張り替え、他は既存の革を生かす」**というプランで進める事となりました。
スツールの状態:蓄積した黒ズミ
セットで使用されているスツール(オットマン)は、足置きとして使われていたものですが、座面全体に皮脂汚れや摩擦による「黒ズミ」も見られました。
また、革の表面が摩耗し、少し色が抜けている箇所もありました。
こちらは革自体が破れているわけではないため、費用感なども含めて張り替えではなく**「クリーニングと塗装メンテナンス」**での再生をご提案させて頂きました。
- 革選びについて
今回の施工において大事なポイントとしては、ソファ座面の張り替えに使う革をどの様なものを選ぶかというところになります。
「部分張り替え」
ソファの一部だけを張り替える際に、色だけが何となく合っているという状態だと、仕上がった時に張り替えない部分との差異が大きくなってしまうので、出来るだけその差異を少なくし、違和感を無くしてあげる事が大事だと思っています。
背もたれは使い込まれて艶の出た数年前の革。座面は新品の革。この違いもあるので、色味、シボ(表面の凹凸)、光沢感などの差が大きくなってくると「修理しました」感も大きくなってしまいます。
リネアに使われていた元の革は、ナチュラルなシボ感のある型押しレザーでした。
いろいろな革のサンプルの中から、以下の条件を完璧に満たす一枚を探し出しました。
- シボの山と谷の深さ: 型押しのパターンが、既存のロルフベンツの革と酷似していること。
- 質感と硬さ: 革の質感や柔らかさなども大事なので、出来るだけ近いものを選びます。
- 色味の調合: 既存部分の色に限りなく近いこと。
- スツールの「塗装メンテナンス」
スツールに関しては、「張り替え」ではなく「修復」というアプローチをとりました。
クリーニング
まず、専用のクリーナーを用いて、革のシボに入り込んだ長年の汚れや油分を除去します。この工程だけでも、黒ずんでいた革がワントーン明るくなります。
塗装による着彩とコーティング
クリーニングした革に対し、調色した顔料を吹き付けていきます。
刷毛でペンキの様に塗っていくのではなく、吹き付け塗装で乾燥などを繰り返し作業を進めて行きます。
今回は、本体ソファの張り替えた新しい座面の革の色に合わせるように調色を行いました。
色止めと艶調整のトップコートを施し、完成です。
- 仕上がり後
ソファ
シボや色味など仕上がり自体に違和感は出さずに仕上げる事が出来たかと思います。
ご納品時にはお客様から「新品のように奇麗になり、イメージ通りです」という嬉しい言葉を頂き、有難い限りで御座います。
スツール
ソファと同様、黒ズミが目立っていたスツールは、塗装メンテナンスによって清潔感のある状態を取り戻しました。
張り替えた座面と同じ色味で調整されているため、全体的な印象もかなり良くなったかと思います。
座り心地
ヘタリが多少見られていた座面はウレタンクッションの補充を行い、ボリュームも戻り張り替え前に比べて張り感が戻り、快適さが増しました
- まとめ
「傷んだら捨てる」のではなく、「傷んだ部分だけを直し、使える部分は生かす」。 このアプローチで、コストを抑えて修理が可能です。
もちろんソファの状態や、張り替えで作りたいイメージなどによっては全体的に張り替えるケースの方が多いかと思いますが、
この様な方法も張り替えの中の選択肢の一つでもあるので、張り替える際にはソファの生地全てを必ず張り替えなくてはいけない、という訳では無い事を知っておくだけでも違うのかなと思います。
特に今回のロルフベンツのようなソファは、フレームの耐久性が非常に高く、適切なメンテナンスさえ施せば、親子数代にわたって使い続けることができると実感しています。
- 座面だけが傷んでしまった本革ソファ
- 汚れが落ちなくなってしまったレザーチェア
- 他店で「総張り替えしかない」と言われたソファなど
一度ご相談いただければ状態を確認させて頂きご提案させて頂きます。
【今回の施工データ】
- ブランド: ROLF BENZ(ロルフベンツ)
- モデル: LINEA(リネア) ソファ + スツール
- エリア: 東京都港区
- 素材: 本革
- 施工内容:
- ソファ本体: 座面のみ本革張り替え(内部ウレタン補修含む)、背・肘はクリーニングをし利用
- スツール: 全体クリーニング、塗装メンテナンス
【お見積もり・ご相談について】 本革ソファの張り替えやメンテナンスは、状態によって最適な処置が異なります。
まずはLINEやメールでお写真をお送りください。
「全体張り替えが必要か」「部分張り替えが可能か」などを確認し、お見積もりをご案内いたします。
- お客様の声
- 新品のように奇麗になり、イメージ通りです。有難うございました。
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