2024.12.20
NATZZI ナツッジのレザーソファーカバー 張り替えとクッションの修理
修理内容
- メーカー名
-
Natuzzi Italia/ナツッジイタリア
- メーカ紹介
-
ナツッジイタリアの製品は、100%イタリア製にこだわりを持ち、製作の工程の全てがイタリア国内にある工場で行われます。1959年にターラントで誕生してから現在まで、職人たちの情熱は変わりません。アイディアを形にするノウハウ、革の裁断、木材の加工技術、ウレタンの成型など、細かなディティールにわたってこだわり、完璧な商品を完成させます。
- モデル名
- 不明
- 種類
- ソファ
- 施工方法
- バネやクッションの修理生地の張り替え
- 修理工賃
- ¥150000〜¥200000
- お預かり期間
- 4週間
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 横浜市青葉区
- 修理内容
-
NATUZI ナツッジイタリアの本革ソファーの張り替え事例になります。
かなり使い込まれたレザーソファーで、座面の革も大きく破れて中のウレタンクッションも見えてしまっている状態でした。
20年間使い続けられたという事で、使っている途中で革もどんどん破れが大きくなってしまったようで、途中からは革のカバーの上に、ソファーカバーを被せて使っていたという事でした。
お預かりしたソファーの方は木部以外は全面リフォームを行い、まずは座面のクッショ下にあるエラスベルトというゴムのベルトが張られているのですが、そのベルトを全て交換致しました。
このベルトは座面を下支えする大事なパーツの一つで、このベルトが伸びていたり切れていたりとするとウレタンクッションをいくら新しくしても、座面が下に落ちて沈んでしまいます。
ですので、今後の事も考え格子状に張られているエラスベルトを本数を増やして交換しました。
ゴム素材なので、経年でどうしても伸びが発生してしまうので、ソファーや椅子の座面の座り心地が悪かったり、細菌座面が下に妙に沈んでしまうな。。
と感じる事があれば、このエラスベルトの劣化をまずは疑ってみると良いと思います。
エラスベルトが無い構造で、クッションの下が木板だったり、スプリングだったりする場合は別の要因が考えられますが、このエラスベルトが張られている構造のソファーや椅子も多いのです。
そして、背凭れや肘掛、座面のウレタンクッションや綿の部分もかなりヘタっていたのでその辺りも修理し、張り替えの為に作った新しい革のカバーを張り込んで完成です。
今回選んで頂いた革はシュリンクの少し強い、イエローのデコラスという革になります。
シュリンクと言うのは、革の表面にある細かな凹凸の事ですが、細かな凹凸のあるシュリンクレザーが良いのか、シュリンクの無いスムースレザーが良いのかは、好みが分かれるので、ソファーや椅子の全体的な好みのイメージによって選んで貰うと良いかと思います。
機能的な事を言えば、表面に凹凸がある方が、ホワイト系の色の場合は年数が経つと少し黒ズミが溜まりやすいかも知れませんが、シュリンクの無いスムースレザーに比べると革に元々あった傷や血筋などが目立ちにくいとも言われます。
椅子やソファーの張替えやオーダーを進める際に、革や生地を選ぶのも一つの楽しみだと思いますので、この様なことも考えながらオリジナルのソファーなどに仕上げてみては如何でしょうか。
今回お預かりさせて頂いたソファーの様に一見かなり痛みの激しいものでも張替え修理をすることで、カバーも新しくなり、中のクッションなども再生する事が出来ますので、廃棄や買い替えをする前に一度修理や張り替えを検討してみては如何でしょうか。
本革から布や合皮へ、布から本革へなど、張り替え時にカバーの生地の素材を変える事も出来ますので、張り替えやオーダーソファーをご検討の際には是非ご相談下さい。
- お客様の声
- 新品同様に仕上がって良かったです。