2024.03.15

カッシーナキャブ/CASSINA CAB 412アームレスチェア 革の傷と変色の塗装修理

BEFORE

AFTER

修理内容

メーカー名

Cassina/カッシーナ

WEBサイト→

メーカ紹介

17 世紀、イタリアに誕生したカッシーナ社は、家具業界において数少ないリーディングブランドとして世界中に知られています。完成度の高さとデザインの美しさは他の追随を許さず、数多くの製品がニューヨーク近代美術館の永久所蔵品になっています。

モデル名
412CAB アームレスチェア
種類
ダイニングチェア
施工方法
本革のクリーニングや塗装
修理工賃
¥10000〜¥30000
お預かり期間
3週間
配送方法
自社便
依頼地域
東京都品川区
修理内容
カッシーナの412キャブアームレスチェアになります。

劣化状態は全体的に経年劣化で変色や退色があったのと、部分的に革の表面の剥がれがありました。

そして細かな小傷が付いている事や、革の断面部分の塗料が既に剥がれてしまっていたので、全体的に塗装修理で施工を進めさせて頂きました。

本来は天然皮革は牛などの動物の皮が原皮となっているので、動物が生活する中で付いてしまった傷や凹凸などもそのままあるのが自然ですが、天然皮革を製品として使用する段階で、そういった傷なども塗料などで消し革という製品に仕上がります。

原皮の状態では動物の肌の色なので、製品になる過程で黒や赤、茶色などの色付けもしていきます。

そういう製造工程を経て革は製品となり、バックや靴そして家具などに使われます。

その為、製品となった革を使い込んでいくとどうしても劣化し、剥がれや傷、退色や変色などが起こりますので、修理や張り替えなどが必要となります。

ですので、修理の方法の一つとして剥がれてしまったり変色してしまったところをもう一度塗料で修理をし、出来るだけ元の状態に近いものに戻していきます。

まずは椅子全体的にクリーニングを行い、今まで溜まってしまった汚れや油分を取り除いていきます。

そして傷のある個所などは、細かな目の研磨剤を使用し研磨を掛けて革を均していきますが、研磨作業はとても大事な工程の一つになります。
その後は調色した塗料や下地材などを複数回に分けて塗布していきますが塗布する量などに注意を払って少し慎重に作業を進めて行く必要があります。

そしてここでも研磨作業をまた行い、塗料の塗布とを繰り返し進めて行きます。

何度も何度も繰り返してこの作業をするのですが、物つくりはやはり根気も必要だと感じます💺

仕上げには革の断面を奇麗に整えて、全体にコーティングを行い完成です。

天然皮革の張地の椅子やソファーが傷んでしまった場合は、張り替えが基本ですが、劣化の状態によっては今回のような塗装メンテナンスも可能になります。

椅子やソファーの修理や張り替えに関してご相談いただけると幸いです。
お客様の声
本当に美しく生まれ変わったようで感激しております。
ありがとうございました。
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