イタリアのナツッジの本革ソファーをお預かりさせて頂きました。

ソファーの痛みは長年使っていると必ずどこかしらに出てくると思いますが、特に座るところや肘掛部分などは肌が触れやすかったり摩擦がよく起こる部分なので早めに傷みやすい場所になります。

背もたれやソファーの背面などの外側の部分はまだ十分奇麗な状態なのに座るところだけ革の色が変わってしまっていたり、傷が酷くなってしまっていたりなどするケースも多く、そういった場合は部分的な張り替えをさせて頂く事も御座います。

合皮や布生地の場合も高価な生地であれば本革で張り替えるのと同等もしくはそれ以上になる生地もありますが、基本的には
本革素材の椅子やソファーの場合は、素材自体が布や合皮に比べて高価になのでソファー全体を張り替える場合は費用も高くなりがち。

部分張り替えであればそれに比べて費用も抑えられるので、劣化状態によってはご満足いただける施工方法になります。

今回もソファーの座るところと肘掛部分に劣化があり、部分的な張り替えをさせて頂きました。
張り替える際には元々の革と100％同様の革で張り替える事は難しいため、出来る限り質感の近い革を選び張り替えを行います。
気を付けている点としては張り替えない部分との差異を可能な限り少なくし、全体の仕上がりの違和感を無くしていくという所に注意を払って作業を進めています。

ただ、革素材であっても必ずしも今までと同じ色味、もしくは張り替えない背凭れなどに革を合わせる必要もなく、座面だけを違う色の革に変えたり、柄物の生地に変えたりとされるお客様もいらっしゃるので自由な発想で張り替えを楽しんでみてはいかがでしょうか♪