ソファーや椅子の生地が傷んでしまって、買い替えようか、張り替えようかと迷う事も
少なくないのではないでしょうか。
そして社内やご家庭内で検討した結果、いざ張り替えをしようと決まった時に、折角の張り替え修理に失敗は誰でもしたくないものです。
ソファーや椅子のカバーを張り替えるときに、普段から信頼関係のある業者さんであれば全てお任せするのも良いと思いますが、そうでない場合は依頼する側としても、張り替えを進めるにあたって抑えておきたいポイントをいくつかまとめてみましたので、お役立ていただけると嬉しいです。
家具の修理や椅子の張り替えを、業者さんに頼んだ経験がないから不安な面もあるのよね~
そうだよね!そういう声もよく聞くからここではどういった所に気を使って椅子やソファーの張り替えを依頼したらいいかを解説していこうと思うよ!
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1.ソファーや椅子の張り替えを頼むタイミングは色々
ソファーや椅子のカバーを張り替えるタイミングや理由は人それぞれ違いますが、ここでは実際にお客さんが張替えを依頼するタイミングや理由で多いものをご紹介したいと思います。
・引越しやリフォームをすると同時にソファーや椅子も張り替える
家の引越しをすると同じ時期にソファーや椅子を張り替えたり、修理したりするケースが多くあります。
これはやはり新しく引っ越す先では、汚れていたり、劣化しているソファーカバーなどではなく、奇麗な状態の
ソファーや椅子を使いたいので、その為ですね。
あとは新しい部屋のイメージに合わせて生地の色や材質を変えたいという理由もあるようです。
・思い出の椅子やソファーを使い続けたい
これも修理や張り替えの相談を頂くときに多い理由の一つです。
私も経験がありますが、思い入れのあるソファーや椅子はいつまでも良い状態で側に置いておきたいものです。
その為に、修理をしたりカバーの生地を新しく張り替えたりして使い続けられるようにとご依頼いただくケースがあります。
・部屋の模様替えをするので、部屋の雰囲気に合わせて生地を交換したい
先程の引越しなどの理由と似ていますが、部屋をイメージチェンジするのでそれに合わせてメインとなるソファーや椅子のカバーを張り替えたい。
というご相談もよくいただきます。
張り替える生地は沢山の種類から選べるので、模様替えと同時に張り替えの生地を選ぶのも楽しみの一つかもしれませんね。
・古いソファーや椅子を譲り受けたので、新しく張り替えたい
知人などからもらったソファーや椅子が、物は良いものだけれどカバーの生地が汚れたり、破れてたりとしているので張り替えて使いたい。
というお客さんも多くいらっしゃいます。
製品は良い製品なのでこれから使っていきたいけれど、生地の匂いや汚れは気になるので新しく張り替えて使いたい。
ということですね。
一見古びたソファーや椅子も、張り替えや修理で奇麗な状態にもどるので張替え後には違和感なく使っていただけます。
この他、単純に古くなってしまったから張り替えや修理の相談をしたいという方も勿論多くいますが、張り替えや修理を検討する理由はこの様にさまざまです。
張り替えや修理って色々な人が色々な理由で相談するのね、古くなった家具が奇麗になると雰囲気も全然変わりそう!
それでは、次は実際にソファーや椅子のカバーを張り替える時に、どの様な手順でどの様な点を考えていけば良いのか見ていきたいと思います。
2,生地選び
ソファーや椅子のカバーを張り替える時に、まず頭に浮かぶのは生地をどれにしようか。。
ということかと思います。
稀なケースはありますが、基本的には今使っているソファーや椅子の生地が布であろうと合皮であろうと、本革であろうと、張り替える時には生地の材質を変更することも可能です。
今の椅子の生地が本革だから、張り替えも本革でしなきゃいけない。
ということはありません。
素材別の特徴については、こちらをご覧ください。
・生地の価格
椅子やソファーカバーの素材は布・合皮・本革と主に3種類ありますが、それぞれの素材によって値段が違い
その素材の中でも価格のちがいがあります。
(布)
ファブリック素材は、使われている素材や柄が豊富なので選ぶ布によって暖かみを表現したり、色や柄でイメージを出したり好みのイメージを表現しやすいでしょう。
また、撥水や防汚加工などの機能も豊富です。
価格は1m単価で決まり、安いもので1mあたり3,000円程度から高い物で1mあたり数万円のものまでピンキリです。
選べる幅が広いので、色や素材や機能やデザインなどある程度好みのイメージなどを絞ってから選ぶと迷いすぎないと思います。
(合皮)
合皮はご存知のとおりフェイクレザーなので、本革よりも安価に革の雰囲気に似たものを演出できます。
本革に比べて柄や色も豊富ですが、布のように柄を織りで表現するわけでは無いので生地のエンボス感は平坦になりがちです。
メンテナンスに関しては水弾きが良いものも多いので、飲みこぼしや食べこぼしなどの多い場所では、本革や布に比べ拭き取りやすさを発揮してくれるでしょう。
価格は、布と同様に1mあたりの価格が決まっており、1m1,700円程から1m10,000円程のものまであります。
価格が高くなると、ソフトレザーといって表面に柔らかさがあり、より本革の質感に近いものが買えるでしょう。
(本革)
ご存知の通り、高級素材の本革は価格が椅子張り用の素材の中でも一番高く、高級感が演出できます。
柄物の本革は少ないですが、シボといって革にある細かな凹凸だったり、染色や仕上げ方法などの違いによって質感や見た目が変わってきます。
機能性や柄などの豊富さはありませんが、革素材の椅子やソファーの存在感や重厚感はやはり違いがでます。
価格は、布や合皮の1mあたりの価格ではなく、半裁といって簡単にいうと牛1頭の半分で幾ら、丸革という牛1頭で幾ら。
という風に販売されます。
布や合皮や本革など生地の特性や値段もいろいろだから、張替え前にある程度張り替え生地を絞っておくのもよさそうね
3,クッションについて
張り替え用の生地が決まれば、基本的にはあとは業者さんに任せて張替えを進めてもらうだけですが、長年椅子やソファーを使っていると、カバーの他にもクッションにもヘタリなどが出てきます。
張り替えと同時にクッションのヘタリも修理してくれるんだよね?
という疑問もおありではないでしょうか。
ソファーや椅子のクッションは張り替え業者としては、もちろん張り替えと同時に直していく作業の一つになります。
・ウレタンクッションやフェザークッション
クッションの種類には、ウレタンクッションやフェザークッションなどがあり、そのクッションを下支えするものに、スプリングやベルトや木板などがあります。
ウレタンクッションやフェザークッションのヘタリ改善方法は、現状のクッションに足し増して「補充」する方法とまるっきり新しいものに「交換」する方法があります。
まだクッション自体が使えるけど、少しヘタリを感じるようであれば補充でも良いですが、ウレタンクッションが硬化してポロポロ剥がれ落ちるような状態だったりと、明らかに劣化しているのであれば交換する方が良いでしょう。
・ベルトやスプリング
クッションを下支えしているベルトやスプリングは、ヘタリや沈み込みを基から改善するための大事なパーツです。
幾らウレタンクッションなどを交換したりしても、その下支えをするベルトが伸びていたり、切れていたり、スプリングが破損していたりするとヘタリや沈み込みなどは改善されません。
座ることろなどのヘタリなどを感じる場合は、この辺りも張り替えと同時に業者さんにチェックしてもらうとよいでしょう。
クッションについての詳しい内容はこちらから
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はソファーや椅子のカバーの張り替えを考えるときに必要な知識として、生地の事やクッションの事などに
触れてみました。
「張り替えや修理を依頼するのが初めて」などのときに参考にしてみてはいかがでしょうか。
張り替えはただ単に、破れた生地を交換したり破損した箇所を修理したりというだけでなく、新しいイメージを作る事も出来ますので生地選びの段階から楽しんで考えてみると良いのではないでしょうか。