お気に入りの椅子やソファー、もう一度快適に使いませんか?
お気に入りの椅子やソファーが、長年の使用で少しずつ劣化してきた…。
ガタついたり、汚れたり、飾りが取れてしまったり。
そんなとき、「買い替えかな?」「専門業者に頼むと高そう…」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ですが、実はそうした「軽度なトラブル」は、道具さえあれば自宅で修理できるケースもたくさんあります。
この記事では、DIY初心者でもできる「椅子の修理」や「ソファーの修理」の実例と方法をご紹介していきます。
椅子やソファが壊れてしまったり、劣化してしまった時に自分で直しても大丈夫なものか分からないから結局放置してしまっているのよね
お客様の声を聞くと軽いガタツキやちょっとした汚れなど、特にそういった傾向もあるようだったので、ここではご自宅でも出来る範囲の修理方法などを紹介していくよ
例えば、「椅子がガタガタする」「まわりのリボンが剥がれた」「ソファの合皮が黒ずんできた」など、プロに依頼しなくても自分で十分対処できるケースが多いのです。
また、椅子の張り替えやソファー張り替えといった大掛かりな修理をしなくても、部分的にご自宅で直せる事もあるので是非トライしてみては如何でしょうか。
これから紹介する内容は、道具もホームセンターや100円ショップで揃うものばかり。少しの時間と手間をかけるだけで、お部屋の印象もグッとアップします。
ぜひこの記事を参考に、あなたの大切な家具をもう一度生まれ変わらせてみてください
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ケース①:椅子のガタつきはネジが原因かも?
症状
椅子に座ったときにグラグラと不安定な揺れを感じたり、床に置いたときに片足だけ浮いてしまうような状態は、日常的によく見られるトラブルのひとつです。
このようなガタつきの原因として比較的多いのが、ネジなどの緩みによるものです。
特に、組み立て式の椅子や、頻繁に動かして使う椅子では、使用年数が経過すると徐々に接合部のネジが緩み、安定感がなくなってしまいます。
また、木製の椅子の場合、季節による湿度変化で木材が膨張・収縮し、わずかな隙間が生じることでネジがゆるみやすくなることもあります。
見た目では分かりづらくても、脚や座面に少し力をかけた時に動くようなら、まずはネジを疑ってみましょう。
用意するもの
- プラスドライバーまたは六角レンチ(椅子の仕様によって異なる)
- 緩み止め剤(必要に応じて)
- ウエスや雑巾(汚れ除去用)
- フェルトパッド(床との接地面調整用)
修理手順
- 椅子を逆さまにして、ネジの状態をチェックする
まずは椅子を裏返して、脚と座面の接合部分、横桟(クロスバー)などのネジがどれくらい緩んでいるかを確認します。見た目ではわかりにくい箇所もあるので、手で揺らしたり、軽く力をかけてみるのがポイントです。
- 緩んでいるネジをしっかり締め直す
ドライバーや六角レンチを使って、すべてのネジを均等に締めていきます。一箇所だけを強く締めると、逆に歪みが出ることもあるので、全体のバランスを見ながら調整していきましょう。
- 汚れやゴミの除去も忘れずに
ネジ穴周辺にホコリや木くずが溜まっていると、締め付けが甘くなることがあります。ウエスでしっかり拭き取ってから作業すると、より効果的な補修ができます。
- 剤の活用(オプション)
ネジが何度締めてもすぐに緩んでしまう場合は、緩み止め剤(ロックタイトなど)を使用するのも一つの方法です。
金属ネジと木材の接合部に使用できるものを選び、必要な量をつけてから締め直します。
もしくは、ネジを今までの物より少し太かったり、長かったりする新しい物に変えてあげるのも解消方法の一つでしょう。
- 床の不陸が原因の場合はフェルトパッドで調整
ネジに問題がない場合でも、床の傾きや脚の裏の摩耗が原因でガタつくことがあります。
この場合は、脚の裏にフェルトパッドを貼ることで高さを調整し、安定させることが可能です。
100円ショップやホームセンターで手軽に入手できるうえ、床の傷防止にもなります。
ワンポイントアドバイス
- 修理後は、しばらく使った後に再度ネジをチェックすることをおすすめします。締めたつもりでも、素材がなじむまでに多少の緩みが出ることがあるためです。
- 金属部品にサビが見られる場合は、防錆潤滑スプレーを使ってメンテナンスしておくと長持ちします。
まとめ
椅子のガタつきは、原因さえ特定できてネジの緩みが原因であれば、比較的簡単に直せるトラブルです。
特別な工具や部品が不要なことも多く、家庭にあるもので十分対応可能なケースがほとんど。
ぐらつきを感じたら、まずはネジをチェックしてみる習慣をつけると、家具の寿命を大きく延ばすことができます。
ケース②:木部のジョイントが外れてしまった
症状
椅子を使っていて「なんだかグラつく」「脚が緩んでいるような気がする」と感じたことはありませんか?
それ、もしかすると木部の接合が外れかけているのかもしれません。
特に古い椅子や、座るたびにキシキシと音が鳴る椅子では、こうした症状が見られがちです。
木製の家具は、時間が経つと木と木を繋いでいるボンドが劣化したり、湿気や乾燥によって木材が膨張・収縮し、接合部分にすき間が生まれてしまいます。
その結果、ネジでとめていない木同士のジョイントが緩んだり、接着部が外れてしまうこともあります。
しかしこのような症状は、早めに対処すれば家庭でも十分に修理が可能です。
あまりにもジョイント同士に隙間が空きすぎている状態や、パーツの一部が欠損しているなどの場合は難しいかも知れませんが、そうでなければ
特に複雑な構造ではない椅子の場合、基本的な道具と少しの時間さえあれば、椅子の座り心地を戻すことができます。
用意するもの
- 木工用ボンド(速乾タイプがおすすめ)
- クランプ(または重たい本・ベルトなどでも代用可)
- サンドペーパー(#240~#400程)
- 雑巾・ウエス
- 綿棒・ティッシュ(細部のボンド塗布や拭き取り用)
- マスキングテープ(養生用)
- ゴムハンマー(必要に応じて)
修理手順
- 接合部の状態を確認する
まず、外れている(または緩んでいる)部分を特定しましょう。グラついている部位を揺らしてみると、明らかに隙間があいていたり、簡単に外れそうな接合部があるはずです。
可能ならそのパーツを一度抜き取り、完全に外してから作業に入ります。
- 古い接着剤を取り除く
外したパーツの接着面には、劣化したボンドのカスが残っていることがあります。このまま再接着しても密着力が弱いため、サンドペーパーでしっかりこすり落としましょう。表面をならし木の厚みや形を崩さない程度に仕上げます。
- 木工用ボンドを塗る
接着面の両側に、木工用ボンドを均等に塗ります。液が多すぎると乾燥に時間がかかり、少なすぎると密着が弱くなるため、ややたっぷりめに、ただし溢れ出さない程度に塗布します。細かな部分は綿棒や割りばしを使うと便利です。
- 差し込み・圧着する
ボンドを塗ったら、パーツをもとの位置に差し込み、しっかりと圧着します。このとき、クランプを使うのが理想ですが、なければ重たい本を載せたり、布で包んでゴムバンドで締めたりする方法でも代用可能です。大切なのは、しっかりと力をかけて固定することです。
- はみ出たボンドを拭き取る
圧着している間に、ボンドが少しはみ出すことがあります。固まってしまうと白く残ってしまうため、乾く前に濡れた布などで丁寧に拭き取っておきましょう。
- 乾燥と仕上げ確認
しっかり固定した状態で、最低6時間以上、できれば24時間放置します。完全に乾いた後、接合部にぐらつきがないか、再度チェック。問題がなければ修理完了です。
ワンポイントアドバイス
- 木材同士がきっちりはまらないときは、軽くゴムハンマーでたたいて馴染ませるときれいに収まります。
- マスキングテープで養生すると、ボンドのはみ出しや汚れを防ぎやすくなります。
- 脚が何度も抜けてしまう場合、他の脚や支柱にも同様の劣化が起きていることがあるため、まとめて補修しておくと安心です。
まとめ
椅子の木部が外れたとき、多くの人が「もう寿命かな」と思ってしまいがちですが、実はDIYでもしっかり元に戻せるトラブルの一つです。手順さえ守れば作業も難しくなく、道具もホームセンターや100円ショップでそろうものばかり。愛着ある家具を長く使い続けたい方にとって、木部の補修はぜひマスターしておきたいメンテナンスのひとつです。
椅子を長く使っているとグラつてきたりした事が何度かあるの。そんな時も自分で出来る修理もあるのね!
そうなんです。特に木製の椅子は素敵な椅子が多いけれど、ガタツキの事例も多く、そんな時は一度業者に修理を依頼する前にチェックしてみて、DIYで修理出来るのであれば断然お得です。
ケース③:座面の周囲のリボンが剥がれた
症状
布張りの椅子や装飾の凝ったチェアやアンティーク系の椅子でよく見られるのが、座面や背凭れ生地の縁にある、飾りリボンやブレード(縁飾り)が部分的に剥がれてしまうという症状です。これは見た目に影響を与えるだけでなく、放っておくと剥がれた部分がどんどん広がってしまう可能性もあります。
リボンやブレードの剥がれは、使用による摩擦や経年劣化、湿度の変化、また何かでこすれてしまった場合など、さまざまな要因で起こります。
ただし、これは椅子の中でも軽度のトラブルなので、比較的簡単にDIYで直すことができます。
用意するもの
- グルーガン(ホットボンド)またはボンド(布と布、もしくは布と木が付けば良い)
- 雑巾・マスキングテープ
- 必要に応じてリボン(新しく付け替える場合)
修理手順
- 剥がれた箇所を確認する
まずは、どのくらいの範囲が剥がれているかを確認しましょう。一部だけ剥がれている場合は、その部分のみを再接着すれば十分ですが、全体が緩んでいたり、布が傷んでいる場合は、リボンを一周すべて交換という方法も視野に入れましょう。
破れていたりしなければ再接着は可能かと思います。
- 接着面のゴミやホコリを取り除く
接着前には、剥がれた部分とその周囲にあるホコリ、糸くず、古い接着剤のカスなどをしっかり取り除きます。汚れたまま接着すると、くっつきが悪くなるだけでなく、仕上がりにも影響します。
- グルーガンの準備とテスト
グルーガンをコンセントに差し込み、数分間温めておきます。熱くなったら一度、不要な紙などに出してみて、スムーズにボンドが出るか確認しておきましょう。熱いボンドが出るので、やけどには十分注意が必要です。
※充電式のグルーガンの場合はこの限りではありません
- 少しずつ接着していく
剥がれた部分の内側にグルーを少しずつ塗り、手早くリボンを押さえて固定します。ポイントは、一気に広範囲に塗らず、2~3cmずつ貼っていくこと。焦らず、丁寧に進めることが仕上がりを左右します。
- 押さえて冷ます
貼ったらすぐにリボンを指で押さえ、数秒間そのままにします。しっかり冷えて接着されるまでは動かさないようにしましょう。必要に応じてマスキングテープで仮止めしておくと、ズレを防げます。
- 必要があれば補強・仕上げ
接着が甘いと感じる部分には、再度グルーを足して補強します。余ったグルーがはみ出た場合は、固まった後に爪やピンセットでやさしく取り除きます。見た目が整っていれば完成です。
布用両面テープを使う方法(工具不要)
グルーガンがない方や、火傷が不安な方には、布用の強力両面テープやボンドなどを使う方法もあります。幅広タイプの両面テープを剥がれた部分に貼り、リボンを押さえつけて貼るだけなので、より簡単に作業できます。
ただし、両面テープはグルーに比べると粘着力がやや劣ることもあるため、一時的な補修や仮止めとして活用するのが理想です。
ワンポイントアドバイス
- 補修のついでに、新しいリボンに付け替えると椅子の印象が一気に変わります。色を変えるだけで部屋の雰囲気もガラリと変わるのでおすすめ。
- グルーガンを使用する際は、小さな子どもやペットが近くにいないようにしましょう。
- 作業中は、不要な布や新聞紙を敷いて、グルーが床や机につかないように工夫しましょう。
まとめ
座面のリボンや縁飾りが剥がれてしまうと、たとえ小さな部分でも目立ってしまい、気になってしまいますよね。でも、そんな時こそ手軽にできるDIY補修の出番です。道具さえ揃えば、作業は10分~30分程度で完了します。
しかも、ちょっとした修理がきっかけで、椅子にさらに愛着が湧くことも。自分の手で直した家具は、使うたびに嬉しい気持ちになります。ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
ケース④:合皮の黒ずみや汚れが目立ってきた
症状
白やベージュ、グレーなど明るい色の合皮の椅子やソファでよく見られるのが、黒ずみやくすみといった汚れです。「座面がなんとなく黒ずんできた」「肘掛けの部分が手垢で汚れている」「全体的に黄ばんできた」など、長年使っているうちに気になる変化が起こります。
こうした汚れの主な原因は、衣服からの色移り、皮脂や汗、空気中のホコリ、湿気などです。特に、夏場に素肌で座る機会が多いと、肌から出る油分や汗が合皮に染み込み、それが黒ずみやベタつきの原因になります。
一見すると落ちにくそうに見える汚れですが、実は適切な方法でお手入れすれば、自宅で十分きれいにできることが多いです。強くこすらず、優しく丁寧にケアするのがポイントです。
用意するもの
- 中性洗剤(食器用洗剤など)
- 水(ぬるま湯でもOK)
- 柔らかい布(タオルやマイクロファイバークロス)
- 綿棒(細かい部分の掃除に)
- 保護用の合皮クリーム(あれば仕上げ用)
お手入れ手順
- 表面のホコリを軽く拭き取る
最初に乾いた柔らかい布で、合皮の表面に付着しているホコリやゴミを優しく拭き取ります。これを怠ると、汚れを広げてしまったり、こすって傷をつける原因になります。
- 中性洗剤を薄めた洗浄液を作る
洗面器やボウルにぬるま湯を張り、そこに中性洗剤を数滴垂らして混ぜます。手を入れても違和感のない温度で十分です。※熱湯はNG!合皮が変形・劣化する可能性があります。
対比は中性洗剤2水8くらいの割合で構いません。
また、スプレー式の容器にこの液体を入れ少しづつ合皮にスプレーしてあげても構いません。
- 布を浸して、固く絞って拭く
柔らかい布を洗浄液に浸し、よく絞ってから合皮の黒ずんだ部分を優しく拭いていきます。こするのではなく、押し拭きするイメージで。
※スプレーした場合は、そのまま何も付いていない布で拭き取ってあげるイメージです
- 水拭き・乾拭きをして仕上げる
洗剤成分が残らないよう、今度は水だけを含ませた布で表面を拭き、最後に乾いた布でしっかりと乾拭きします。湿気が残るとカビやベタつきの原因になります。
- 保護クリームを塗る(ある場合)
仕上げに合皮用の保護クリームを塗布すると、ツヤが戻り、今後の汚れが付きにくくなります。革用クリームではなく、「合成皮革専用」と書かれたものを使いましょう。
ワンポイントアドバイス
- 黒ずみが特にひどい部分には、綿棒を使ってピンポイントで洗剤を塗布し、軽くなじませると効果的。
- お手入れの頻度は2~3ヶ月に1回が理想ですが椅子に座る頻度にもよるので環境によって様子を見ながら行います。
- 定期的に軽く拭くだけでも汚れが定着しにくくなります。
- 合皮の種類によっては色落ちするものもあるので、目立たない場所で一度試してから全体を掃除するようにしましょう。
- あまり頻繁に擦り過ぎたり、ふき取りの頻度が多いと合皮が加水分解を起こし生地の寿命が逆に縮まってしまうので頻度や強度には十分に注意してください
NGなお手入れ方法
以下のようなお手入れ方法は、合皮を傷めてしまう可能性があるため避けましょう:
- アルコール除菌シートで拭く(表面が白っぽくなってしまう)
- シンナーやベンジンなどの溶剤系クリーナーを使う
- たわしや硬いスポンジでゴシゴシこする
- 直射日光で乾かす
いずれも一時的に汚れが落ちたように見えても、合皮の劣化が進む原因になります。
まとめ
合皮の黒ずみや汚れは、見た目以上に落としやすいもの。ポイントは、「やさしく・こまめに・適した方法で」お手入れすることです。市販のもので揃う道具だけでも十分にきれいになりますし、定期的にケアすることで椅子やソファの寿命もぐっと延びます。
汚れてしまったからといって諦めず、まずは自分でやってみる。その一歩が、椅子やソファとの付き合い方をより豊かにしてくれます。ぜひお手入れを習慣にして、快適な暮らしを手に入れてください。
ケース⑤:足の裏に滑り止めや傷防止を付けたい
症状
椅子やソファを使っていて、「床に傷がついてしまった…」「滑りやすくて危ない」と感じたことはありませんか?特にフローリングの部屋では、椅子やソファの脚が直接床とこすれることで細かい傷や凹み、引きずり跡ができやすくなります。
また、小さなお子様や高齢の方がいるご家庭では、椅子が不意に滑ってしまうことで転倒事故につながるリスクも。安全面・床の保護、両方の意味で、椅子やソファの脚裏に滑り止めや傷防止を取り付けることも大切なメンテナンスの一つです。
この作業は特別な工具や技術がなくても、自宅で誰でもできる簡単なDIYのひとつ。ホームセンターや100円ショップでも材料がそろうので、気軽にチャレンジできます。
用意するもの
- フェルトパッド(自己粘着式 or 釘打ち式)
- ゴム製の滑り止めキャップ
- ハサミまたはカッター(サイズ調整用)
- 接着剤(必要に応じて)
- 掃除用ウェットティッシュまたは雑巾
どんな素材を選べばいい?
滑り止め・傷防止グッズにはいくつか種類があります。椅子の種類や使用環境によって、最適な素材を選ぶのがポイントです。
【1】フェルトパッド(柔らかい滑り防止)
- 特徴:自己粘着式で貼るだけ。床に優しく、音も軽減。
- 向いている:木製椅子、軽めのソファ、フローリング使用時
- 注意点:ホコリやゴミで粘着力が弱まりやすい。定期交換が必要。
【2】ゴム製のキャップ型
- 特徴:脚先に「靴下」のように被せるタイプ。滑り防止効果が高い。
- 向いている:金属脚の椅子や重量のあるソファ、タイルやフロアマットの上で使う場合
- 注意点:脚の形に合ったサイズを選ぶ必要がある。見た目に好みが分かれることも。
【3】釘打ち式フェルト
- 特徴:フェルト部分をネジまたは釘で脚裏に固定。外れにくく長持ち。
- 向いている:頻繁に動かす椅子、耐久性重視の場面
- 注意点:取り付けに工具が必要。家具に穴をあける必要がある。
取り付け手順
- 椅子やソファの脚の裏を掃除する
まずは脚裏に付着したホコリや油分をしっかり取り除きましょう。粘着タイプのパッドの場合、汚れが残っているとすぐにはがれてしまいます。
- 必要に応じてサイズを調整する
フェルトやゴムが脚より大きい場合は、ハサミやカッターでカットしてフィットさせましょう。
- しっかり貼り付け・装着する
自己粘着式のフェルトは、シールの台紙を剥がして脚裏にぎゅっと押しつけるだけでOK。ゴムキャップタイプは脚にぴったり被せて装着します。
木製の脚の場合は脚の裏側のフェルトを接着する部分を、ヤスリで少し荒らしてあげるとより密着力が増します。
- 必要に応じて補強する
「すぐに剥がれてしまう」「子どもが剥がしてしまう」といった場合は、接着剤で補強するのもひとつの方法。
メンテナンスのポイント
- フェルトタイプは摩耗すると効果が薄れるため、6ヶ月~1年に1回程度の交換がおすすめです。
- ゴム製キャップは耐久性が高いものの、床との摩擦で黒ずむこともあるため、汚れたらすぐに拭き取りましょう。
- 動かすたびに「キュッ」「ギギッ」と音がするようなら、滑り止めが劣化しているサインの一つかもしれません。
ワンポイントアドバイス
- 脚が斜めについている椅子には、角度に合わせてカットしたフェルトや「斜め用フェルトパッド」が便利です。
- 床に合わせて色を選ぶと目立ちにくく、インテリアに馴染みます。
- 床の傾きの為に椅子やソファがガタつく場合は浮いている方の脚にフェルトを厚めに貼ってあげるとガタツキ防止にもなります。
まとめ
椅子やソファの脚裏に滑り止め・傷防止パッドをつけるのは、手軽で効果の大きいDIY対策のひとつです。
床を守るだけでなく、椅子やソファなどの安定性も高まり、快適で安全な暮らしに一歩近づきます。
「最近、椅子がスーッと滑って危ないな」と感じたら、今が取り付けのタイミング。数百円のアイテムで住まいの快適度がグッと上がるこの工夫、ぜひ取り入れてみてください。
まとめ:DIYでもっと快適な家具との暮らしを
椅子やソファーの小さな不具合に気づいたとき、最初の一歩を踏み出すのは少し不安かもしれません。でも、この記事で紹介したように、ちょっとした修理で家具の寿命を延ばせることはたくさんあります。
「椅子修理」や「ソファー修理」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、実際にはネジを締めるだけ、接着剤で留めるだけのような簡単な作業で修理が可能なケースも多々あります。
「椅子張り替え」や「ソファー張り替え」のような本格的な作業は、プロに依頼するとしても、その前に自分でできることを知っておくことはお財布にも優しいかも知れません。
何よりも、自分の手で家具を手入れしたり、修理したりすることで、家具への愛着はさらに深まります。「大切に使う」という気持ちは、見た目以上に生活を豊かにしてくれるものです。
ぜひ今回の記事をきっかけに、家の中の椅子やソファーを見直してみては如何でしょうか。
小さなDIYが、大きな満足につながることを実感できるはずです。