2026.06.19
トーネット No.14(ダブルループバック)の座面籐張り替え|浦安市のお客様事例
修理内容
- メーカー名
-
THONET/トーネット
- メーカ紹介
-
世界中で愛されているTHONET GmbH(トーネット社)は、1819年にミヒャエル・トーネットがドイツ ボッパルトで創業した、現存する世界最古の家具ブランドです。
曲木技術の確立により、世界で初めて家具の量産化に成功しました。中でも、1859年に発表されたNo.14は世界最大級のヒットプロダクトとなり、現在でも継続販売され世界中で愛されています。また、ドイツ芸術学校バウハウスとのコラボレーションから生まれたカンティレバーチェアでも、世界的な革新を起こしました。
現在も200年培ったクラフトマンシップと技術により、世界的トップブランドとして日々進化し続けています。
- モデル名
- No14
- 種類
- ダイニングチェア
- 施工方法
- 生地の張り替え
- 木の種類
- ブナ材
- 修理工賃
- ¥30000〜¥60000
- お預かり期間
- 3週間
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 千葉県浦安市
- 修理内容
-
150年以上愛され続ける名作椅子
今回ご紹介するのは、千葉県浦安市のお客様からご依頼いただいた、トーネット(Thonet)のベントウッドチェア・座面の籐張り替えになります。
椅子2脚の座面に使われていた座面の籐(ラタン)が傷んでいるとのことで、お問い合わせをいただきました。
——トーネット No.14
今回お預かりした椅子は、トーネット(Thonet)のベントウッドチェア、モデルNo.14です。
バックレストの形状から「ダブルループバック」とも呼ばれます。
トーネットは1819年にドイツで創業した家具メーカーで、蒸気で木材を曲げる「曲木(まげき)技法=ベントウッド」を世界で初めて家具に本格応用したことで知られています。
No.14は1859年に発表されたモデルで、世界で最も多く生産された椅子のひとつとも言われており、累計生産数は1億脚を超えるとも伝えられます。
デザインの特徴は、流れるようなカーブを描くバックレストの「二重ループ(ダブルループ)」。
蒸気で曲げられたブナ材のフレームは、シンプルでありながら独特の優美さを持っています。
座面には伝統的な籐(ラタン)が使われており、これが軽量性と通気性を両立させています。
カフェ文化が栄えたウィーンやパリの街角で広く使われ、ピカソやル・コルビュジエも愛用したと言われる、まさに「椅子の歴史を作った一脚」です。
今なお現行品が販売されており、アンティーク品も世界中で流通しています。
ビフォー:籐が傷み、座面に穴も
2脚とも色焼けこそありますが、フレーム自体はしっかりしており、長年使い込まれた風合いが残っていました。
座面の籐は座面中央付近に破れや穴が生じており、このまま使うには本来の「座る」という機能が果たせません。
籐(ラタン)は天然素材であるため、長年の使用や日光・湿度の影響を受けて少しずつ劣化します。
細い籐の繊維が乾燥・硬化してもろくなると、座ったときの体重で少しずつ破れが広がっていきます。「まだ使えそう」と思いながら使い続けることで破れが拡大してしまうケースもあるかと思います。
既存の籐を撤去し、新たなラタンシートで仕上げ
籐の撤去
まず、座面フレームに固定されていた既存の籐シートを丁寧に取り外します。
フレームも傷つけないよう慎重に作業を進めます。
まずはかなりしっかりと固定された周りの芯を外し、その後にラタンを固定するために溝に打たれた釘も抜いていきます。
フレームの確認・清掃
籐を取り外した後、座面フレームの溝の状態を確認します。
溝に汚れや古い接着剤が残っている場合はきれいに除去し、新しい籐シートがしっかりと定着できる状態に整えます。
新しいラタンシートの張り込み
新しいラタンシートを水に浸して柔らかくしてから、座面フレームの溝に合わせてカットし、溝に押し込んで固定していきます。
シートの張り方向や張りの均一性、溝へのしっかりとした圧着が仕上がりを左右する工程です。
乾燥すると籐が適度に収縮・緊張し、しっかりとした座り心地と美しい見た目が生まれます。
アフター:明るく均一な籐で、椅子本来の美しさが戻った
褪色・破損していた座面が、明るい自然色の新しい籐に生まれ変わりました。
格子の目が均一に揃い、張りのある仕上がりになっています。
2脚ともほぼ同じ仕上がりで揃っており、並べて置いたときの統一感も出ました。
色は使っていくことで自然な色焼けが進み、フレームとの色のバランスも徐々に馴染んでくるかと思いますが、張り替え後すぐに色をフレームと合わせたいという場合には、染色塗装も可能なのでそれにより色の差異をなくす事もできます。
トーネットの椅子修理・籐張り替えはCHAIRSへ
CHAIRSでは、トーネットをはじめとするアンティーク・ヴィンテージチェアの籐の張り替えに対応しています。
- 籐(ラタン)シートの張り替え
- 座面フレームの補修・補強
- 脚部・フレームのぐらつき修理
- 全体的なレストア(フレーム塗装含む)
椅子の状態によって施工内容や費用は異なります。まずはお写真をお送りいただければ、状態を確認の上お見積もりをご案内いたします。
対応エリア:東京・神奈川・埼玉・千葉を中心に全国対応
「大切な椅子を長く使いたい」「修理できるか相談したい」という方は、お気軽にCHAIRSまでお問い合わせください。
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