2026.08.07
レザーのパーソナルチェア フレームの磨きとレザーの塗装メンテナンス修理事例
修理内容
- 種類
- パーソナルチェア
- 施工方法
- 本革のクリーニングや塗装
- 修理工賃
- ¥30000〜¥60000
- お預かり期間
- 4週間
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 千葉県浦安市
- 修理内容
-
今回は、某大学で使用されていたフェイクレザー(合成皮革)張りのパーソナルチェアを10数脚まとめてお預かりし、修理を行いましたのでその内容をご紹介します。
お預かり時の状態
今回ご依頼いただいたチェアは、スチールフレームに黒いフェイクレザーの座面・背もたれを組み合わせたシンプルなデザインの一人掛けチェアで、会議室や待合スペースなどに並べて使用されていたものです。
重厚感のある椅子で運ぶのも女性1人では苦労するくらいの椅子ではありますが、頑丈な作りの椅子です。
長年の使用により、以下のような劣化が見られました。
まず目立ったのが、スチールフレーム表面に発生したカビと汚れです。
フレームの接合部分や脚の根元など、湿気がこもりやすい箇所を中心に黒っぽい斑点状のカビが広がっており、本来の鏡面仕上げの輝きが失われていました。
フレーム全体にくすみも見受けられ、見た目の印象を大きく損なっている状態でした。
次に、座面・背もたれのレザー部分です。
表面には経年による細かなシワや擦れが見られ、全体的に艶が失われつつありました。
加えて、座面の縁を縫い合わせているパイピング部分では、縫製が劣化して糸がほつれ、生地の端がめくれてしまっている箇所が複数見つかりました。
修理内容
今回の修理は大きく分けて「スチールフレームのカビ取り・磨き」「レザーのクリーニングと塗装コーティング」「パイピング部分の剥がれ修理とボタンの修理」の3つの工程で進めました。
まずスチールフレームについては、カビや余分な汚れを除去した上で、研磨剤とバフを使って丁寧に磨き上げました。
磨き上げの工程では、フレームの角や溶接部分など磨きにくい箇所も一本ずつ手作業で仕上げ、年数も経過している椅子なので、全てとはいきませんが、できる限り鏡面の輝きを戻せるようにしました。
レザー部分は、専用のレザークリーナーを使って表面の汚れや皮脂汚れを落とし、その後に細かな傷の部分などは塗装修理を行い、最後にウレタンコーティングを施します。
さらに、色ムラや艶引けが目立つ箇所には専用の塗装剤で色補正とコーティングを施し、質感を均一に整えました。
仕上げに全体をムラなく整えることで、座面のツヤと質感を回復させました。
他の修理箇所はパイピング部分とボタンの修理です。
パイピング部分は部分的に補修を行い、紛失してしまったというボタンのいくつかは、再度同じものを作成し取り付けを行いました。
修理後
修理を終えた椅子は、フレームのカビも取れ輝きが戻りました。
このフレームが綺麗になるだけでも印象はかなり変わります。
くすみや汚れのあったレザーもクリーニングと塗装メンテナンスでリフレッシュされて印象が良くなったと思います。
10数脚並べても統一感のある綺麗な状態に戻り空間の印象も変わってくれるのではないでしょうか。
人目につく場所で使われる椅子だからこそ、フレームの光沢やレザーの質感、細部の縫製まで気を配ることが、空間全体の印象を左右すると改めて感じました。
フェイクレザーの家具は、天然皮革に比べて手入れが楽な反面、経年劣化によるひび割れや表面の剥がれが起こりやすい素材でもあります。
定期的な乾拭きや設置場所を考えることで、メンテナンスの頻度も下げることが出来ると思います。
同じような劣化でお困りの椅子やソファがございましたら、お気軽にご相談ください。
その他事例
