2026.07.19
ドレクセルヘリテージ「グランドヴィラ」椅子の張り替え修理事例|背もたれと座面のクッションカスタマイズ
修理内容
- メーカー名
-
DREXEL HERITAGE/ドレクセル・ヘリテイジ
- メーカ紹介
-
ドレクセル ヘリテイジ/DREXEL HERITAGEは、アメリカ最高峰の高級家具メーカー。
ノースカロライナに1903年に設立されたドレクセルファニチャー/DREXEL Furniture.Coが総張椅子メーカーのヘリテイジ/HERITAGEを1953年に吸収して誕生しました。
1968年よりドレクセル社の指導の下、日本国内でも製造が開始され、現在はメイドインジャパンのドレクセル家具はアメリカ製を超える品質といわれるほどになっています。
- モデル名
- GRAND VILLA/ グランドヴィラ
- 種類
- パーソナルチェア
- 施工方法
- 生地の張り替え
- 木の種類
- マカボニー
- 修理工賃
- ¥30000〜¥60000
- お預かり期間
- 4週間
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 東京都世田谷区
- 修理内容
-
はじめに|今回ご依頼いただいた椅子について
今回ご紹介するのは、アメリカの老舗家具ブランド「ドレクセルヘリテージ(Drexel Heritage)」の椅子、4脚一式の張り替え修理事例です。
長年ご愛用いただいてきた椅子ということで、フレームには経年による味わいが感じられる一方、座面や背もたれのクッションは生地の傷みが進んでいる状態でした。
今回はオーナー様のご希望を丁寧にヒアリングしながら、単なる生地の張り替えにとどまらない、一脚一脚に合わせたカスタマイズを行いましたのでご紹介します。
ドレクセルヘリテージと「グランドヴィラ」というモデルについて
ドレクセルヘリテージは、北米を代表する高級家具メーカーとして知られ、木工の技術力と上質な佇まいで長く愛されてきたブランドです。
今回お預かりした椅子は「グランドヴィラ(GRAND VILLA)」というモデルで、丸みを帯びたバレルバック型のフレームに籐編み(ケーン)のサイドパネルを組み合わせ、脚には竹を模したターニング加工が施された、クラシックながらもどこかリゾート感のあるデザインが特徴です。
お預かり時の状態|経年劣化が見られた背もたれクッション
お預かりした際の状態を確認すると、座面・背もたれともにストライプ柄のシェニール調生地が使用されており、経年による色あせや毛羽立ちが見られました。
特に背もたれのクッションは生地の縫い目がほつれ、詰め物の偏りも目立っていたため、見た目だけでなく座り心地の面でも張り替えのタイミングを迎えていたと言えます。
木部のフレームにも塗装がはげている箇所などもありましたが、今回は生地の張り替えとクッションの修理のみを行いました。
オーナー様のご希望|背もたれクッションのデザイン変更
今回のご依頼で特に印象的だったのが、背もたれクッションのデザインに関するオーナー様のご希望です。
お預かりした椅子はグランドヴィラというモデルでしたが、オーナー様からは「背もたれのクッションだけは別のモデルで使われているタイプに変更したい」というご要望をいただきました。
具体的には、もともとの一枚仕立てのクッションではなく、縦にステッチ(畝状のライン)を入れた、よりシャープで端正な印象のクッションデザインへの変更です。
既製品の張り替えでは元の仕様に忠実に戻すのが基本ですが、オーナー様のご希望に沿って型紙から見直し、異なるモデルのディテールを再現する形で製作いたしました。
既存の家具に手を加えながら、住まいに合わせて理想の形に近づけていけるのも、オーダーメイドで張り替えを行う工房ならではの魅力の一つではないかと思います。
4脚のうち1脚は座面が低め|クッションを追加して高さを調整
もう一点、今回のご依頼で工夫を凝らしたのが座面の高さ調整です。
4脚お預かりした椅子のうち1脚だけ、テーブルに対して座面の高さがやや低いというお悩みをオーナー様からいただきました。
座られる方の体型に合わせて1脚だけは高さ調整が必要ということで、該当の1脚については既存の座面クッションの上にもう一つクッションを重ねて製作し、高さを底上げする対応を行いました。
厚みや硬さのバランスを他の3脚と揃えつつ座り心地を損なわないよう調整することで、見た目には違和感のない、統一感のある4脚として仕上がりました。
張り替えに使用した生地「スピリットAC」について
今回の張り替えに使用したのは「スピリットAC」という生地です。
無地でありながら光沢のある高級感を備えた生地で、シンプルながらも上質な佇まいを椅子に与えてくれます。
ストライプ柄だった元の生地から無地生地への変更により、フレームの美しい曲線や籐編みのディテールがより際立つ仕上がりになりました。
落ち着いた色合いは、ダイニングやリビングなどさまざまなインテリアに馴染みやすく、高級感も保てて、汎用性の高い生地の一つだと思います。
アクアクリーン機能の魅力|汚れに強く、お手入れも簡単
スピリットACの大きな特長は、その名の通り「アクアクリーン(AC)」機能を備えている点です。
アクアクリーン加工が施された生地は、水だけで汚れを落とすことができるという特殊な性質を持っており、飲み物をこぼしてしまった場合や日常的な汚れが気になる方には特におすすめの生地です。
洗剤を使わずにお手入れできるため生地を傷めるリスクが少なく、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心して使っていただけます。
日常使いをする椅子だからこそ、デザイン性と機能性を両立できる生地を選ぶことは、長く美しい状態を保つうえで非常に重要なポイントです。
布製の椅子を長持ちさせるためのお手入れのポイント
せっかく新しい生地に張り替えても、日々のお手入れ次第でその美しさが続く期間は大きく変わってきます。
アクアクリーン生地であっても、偶のブラッシングであったり、直射日光を避けて色あせを防いだりといった基本的なケアを続けることが大切です。
布張りソファや椅子を長持ちさせるための具体的なお手入れ方法については、こちらの記事布張りソファを長持ちさせるお手入れ方法|日常ケアからシミ抜きまで素材別に解説で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参考にしてください。
張り替え後の仕上がり
張り替えが完了した椅子は、ストライプ柄の賑やかな印象から一転して、落ち着きと高級感のある佇まいへと生まれ変わりました
。背もたれのクッションはオーナー様のご希望通り、ステッチの入った端正なデザインに変更し、元のグランドヴィラのフレームとも違和感なく調和しています。
また座面の高さを調整した1脚も、他の3脚と並べたときに高さのズレが気にならない仕上がりとなり、4脚セットとして安心してお使いいただける状態になりました。
籐編みのサイドパネルや木部の風合いはそのまま活かされているため、新品にはない経年の味わいと、張り替えによる清潔感の両方を兼ね備えた一脚に仕上がっています。
まとめ
今回のドレクセルヘリテージ「グランドヴィラ」の張り替え修理は、単に古くなった生地を新しくするだけでなく、オーナー様の細かなご要望に応じて背もたれクッションのデザインを変更したり、座面の高さを調整したりと、既存の家具を今の暮らしに合わせてアップデートする事例となりました。
アクアクリーン機能を備えたスピリットACという生地を選んだことで、見た目の高級感とお手入れのしやすさを両立できたのも大きなポイントです。
大切にしてきた家具だからこそ、フレームを活かしながら自分たちの暮らしに合わせて再生させる張り替えという選択肢を、ぜひ検討してみてください。
- お客様の声
- 張り直していただいて椅子が生まれ変わりました。お願いして本当に良かったです!
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