本革張りのパーソナルリクライニングチェアになります。

長く使われた革素材のソファーや椅子は肘掛や座面部分などからどうしても劣化が始まってきてしまいます。
肌の触れる摩擦の起こりやすいパーツは仕方ないですね。

本革素材は乾燥や紫外線、摩擦などによって劣化が進んでいってしまいますので、出来る限り紫外線の当たりにくい風通しの良い場所でソファーや椅子を使ったり保管したりするのが良いと思いますが、リビングでは日当たりの良い場所にソファーや椅子が設置されるのが普通かと思いますので、なかなか日陰にソファーや椅子を設置するのは難しいことかもしれませんね。

それでも偶に革の表面を乾拭きしてあげたり、染料系のレザーカバーであればオイルメンテナンスをしてあげることで、レザーの寿命を延ばしてあげることが出来ると思いますので、お時間を少しだけ使ってあげて椅子やソファーのレザーをお手入れしてあげると良いでしょう。

顔料系の本革のカバーに関しては、オイルが中に染み込んでいかずに表面にテカリが出るだけになってしまうものもあるので、そのあたりは革の種類や仕上げ方法によってメンテナンス方法も変えてあげるべきだと思います。
本革と言われる素材全てにオイルメンテナンスが良とは言えないでしょう。

そして今回お預かりさせていただいた椅子のように、肘掛部分だけが表面がひび割れてしまった。
こんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういうケースでは、椅子やソファーのデザインや造りにもよりますが、劣化してしまったパーツだけを張り替えて修理する事も可能です。
今回のケースでは肘掛の革部分だけを張り替えて奇麗な状態に戻しました。
椅子やソファーのレザーカバーが一部分だけがひび割れてしまったり、破れてしまったりとしたときはこの様な修理方法も選択肢にいれてみてはどうでしょうか。