2026.02.05

【椅子の張り替え事例】目黒区から 椅子2脚の座面・ウレタン交換とモケット生地での張り替え修理

BEFORE

AFTER

修理内容

種類
ダイニングチェア
施工方法
バネやクッションの修理生地の張り替え
修理工賃
¥30000〜¥60000
お預かり期間
4週間
配送方法
自社便
依頼地域
東京都目黒区
修理内容

椅子は、日々の生活の中で身体に触れる時間が長い家具の一つです。長年使い続けるうちに、どうしても避けられないのが座面の「ヘタリ」や内部構造の劣化です。

今回ご依頼いただいたのは、上品なグリーンのモケット素材が印象的な2脚の椅子。一見するとまだ綺麗に見えますが、座ってみると明らかな違和感がある状態でした。

 

この記事では、椅子生地の張り替えのほか、内部の基礎部分からどのように修理していったのか、その過程を詳しくご紹介します。

張り替え前の状態:内部構造の寿命と座面の窪み

まず、施工前の状態を詳しく確認します。

 

外観と座面のヘタリ

張り替え前の椅子は、座面の中央部分が大きく窪んでいました。

モケット生地そのものは大切に使われていたためか、破れなどの致命的な損傷は見られませんでしたが、座面のウレタンが潰れ、生地に余計なシワが寄っているのがわかります。

 

内部の診断

実際に座面を触診・解体してみると、内部のウレタンは弾力を失い、粉状になって劣化が進んでいました。しかし、座り心地を悪化させていた大きな原因は、ウレタンの下を支える「ウェービングベルト」の劣化にありました。

椅子のクッションを支えるベルトが経年劣化によって伸びきってしまい、ベルトの中心部分が伸びてしまい下に落ち込んでいました。

 

これにより、どれだけ厚いクッションを乗せてもお尻が下に落ちてしまうことが避けられず、身体を正しく支えられない状態になっていました。

椅子に座った時に、お尻が落ちてしまうと骨盤が倒れてしまい、腰に負担がかかります。

2.ベルトやクッションの修理:見えない部分を立て直す

椅子の張り替えにおいて、生地を新しくするのも椅子を装飾したり部屋の雰囲気を作ったりする大事なデザイン要素の一つです。

ただし、椅子本来の目的である「座る」「くつろぐ」という快適な座り心地を戻すためには、基礎となる内部の修理が不可欠です。

 

ウェービングベルトの交換

古いベルトをすべて取り外し、新しいウェービングベルトを張り直します。

この際、単に張るのではなく、適切なテンション(張力)をかけながら、格子状に組み合わせて固定していきます。

これにより、座った時の荷重をしっかりと支えられるようになります。

ウレタンクッションの交換

ベルトの上に、新しいウレタンクッションを積層します。

今回は、耐久性と座り心地のバランスを考慮し、硬さの異なるウレタンを組み合わせました。

 

1.下層:土台となるしっかりとした硬めのチップウレタン

2.上層:表面の柔らかな当たりを出すソフトウレタン

これらを椅子の形状に合わせて丁寧にカットし、座面のボリュームを復元させます。

施工前の窪んでいた状態とは対照的に、ふっくらとした美しい盛り上がりが蘇りました。

3.生地選びと張り込み:モケットの魅力を引き出す

今回、新しく張り替える生地として選ばれたのは、シンコールの「ザ・モケット」です。

 

モケット素材の特性

モケットは、バスや電車の座席、劇場の椅子などにも使われる耐久性の高い素材です。パイル織物の一種であり、短い起毛生地で独特の光沢と滑らかな手触りが特徴です。

  • 耐久性:摩擦に強く、長期間の使用でも擦り切れにくい。
  • 美観:光の当たり方によって表情が変わり、高級感を演出できる。
  • 質感:夏はベタつかず、冬はヒンヤリしないため、通年で快適に使用できる。

 

お客様のご要望により、張り替え前と同じ雰囲気を維持するため、元の生地に近い質感と色味のモケットを選定しました。

これにより、愛着のある椅子のイメージを損なうことなく、新品のような清潔感を取り戻すことができました。

モケット生地のメンテナンスは、柔らかい毛のブラシを使いたまに表面を軽くブラシイングしてあげると良いです。

ホコリやゴミなど、白い汚れが目立ちやすいデメリットもあるので、定期的に気を浸かってあげると良いと思います。

張り込み

座面の周りの玉淵という細い芯を縫製し、マチと座面の生地を再度縫製し縫い合わせます。

その後縫製が終わると新しい生地を、シワや歪みが出ないよう均一に力をかけながら張っていきます。角の部分の処理や、フレームとの境界線の収まりなど、細部に注意を払いながら作業を進めます。

4.仕上げ:背もたれのリボン装飾

今回の修理では、背もたれの部分にもリボンを装飾し仕上げを行いました。

背もたれの生地の周囲には、新しくリボン(トリム)を取り付けています。これは、生地を固定するタッカー(釘)の跡を隠すと同時に、椅子全体の印象をもう一つ華やかにしデザイン上のアクセントになります。

派手すぎる装飾ではなく、あくまで椅子本来のクラシックな雰囲気に馴染むよう、同系色のリボンを選んで取り付けました。細部の一つが椅子の印象を変えてくれます。

5.施工後の変化:ビフォーアフターの比較

すべての工程を終え、2脚の椅子の修理と張り替えが完了しました。

  • 座り心地の改善:ベルトの交換とウレタンの交換により、沈み込みすぎない、安定したサポート感が得られるようになりました。
  • 外観の復元:窪んでいた座面が真っ直ぐ、かつ座面と背もたれの張りが戻り、モケットの光沢が均一に広がるようになりました。
  • 耐久性の向上:基礎から作り直したことで、今後また何年も安心してお使いいただける状態になりました。

椅子やソファーを直して使うということ

椅子やソファの張り替えや修理をすることで

・今まで使っていた他のテーブルや、部屋のサイズ感に合わせて新しい椅子を選ぶ必要がない

・同じ布でも新しく張り替える時に、「防汚加工」や「撥水加工」「引っ掻き防止」などの新しい機能を生地に追加できる

・今まで使っていた生地の素材から、布や合皮や本革などの違う素材や、無地から柄物、柄物から無地などに変えて雰囲気を変えることが出来る

・使っているソファや椅子によっては、買い替えよりも安く済ませてクッションや生地をリニューアルすることが出来る

などなどメリットが沢山あります。

もし、ご自宅の椅子やソファで「座面が沈む」「生地が薄くなってきた」といった症状がございましたら、一度ご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。

椅子やソファをリニューアルするだけで、お部屋の雰囲気も変わるはずです。

お客様の声
仕上がりがとても綺麗で満足しております。

使用した生地情報

ザ・モケット T-7226 ¥7200/m

品名
ザ・モケット
品番
T-7226
カタログ
https://sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2019/#page94
国名
日本
カラー
グリーン
素材
AC65% RY24% PE11%
無地
生地幅
135㎝
価格帯
~9000円/m以下
価格
¥7200/m
機能性
バックコーティング

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