2026.01.25

ソファの張り替え事例:クラシカルソファの張替えとウレタン交換修理

BEFORE

AFTER

修理内容

種類
ソファ
施工方法
バネやクッションの修理生地の張り替え
修理工賃
¥150000〜¥200000
お預かり期間
4週間
配送方法
自社便
依頼地域
神奈川県横浜市中区
修理内容

お預かりしたソファの状態

今回お預かりしたのは、布張り(ファブリック)の2人掛けソファです。 まず、施工前の状態を確認してみましょう。

写真をご覧いただくとわかる通り、座面や肘掛け(アーム)、背もたれのトップ部分の生地が大きく破れてしまっています。

ソファは毎日座るものですから、どうしても摩擦が起きやすい場所から生地が薄くなり、最終的にはこのように裂けてしまうことがあります。

特に今回は、生地が破れた箇所から中のオレンジ色のウレタンクッションが露出しており、そのウレタン自体も加水分解や経年劣化によってボロボロと崩れている状態でした。ここまで劣化が進むと、座るたびにウレタンの粉が出てきてしまったり、座り心地が極端に悪くなったりします。

お客様からは「デザインは気に入っているので、中身もしっかり直してまた使えるようにしたい」というご要望をいただきました。

 

生地の選択:シンコール「T-9605 アントワーヌ」

ソファの印象を大きく決めるのが生地選びです。今回、お客様が選ばれたのは、大手インテリアメーカー・シンコール(SINCOL)の**T-9605 アントワーヌ」**という生地です。

アントワーヌの特徴

この生地は、クラシカルなダマスク柄が特徴ですが、色使いが非常に穏やかです。ベースカラーと柄の色味に極端な差がないため、柄物でありながら派手になりすぎず、お部屋に自然に馴染みます。

  • 色合い: 落ち着いたアイボリー・ベージュ系。清潔感があり、お部屋を明るく見せてくれます。
  • 質感: 織りがしっかりしており、耐久性に優れています。ソファのような面積の広い家具に張っても、圧迫感を与えない絶妙なバランスを持っています。
  • コーディネート: 今回のような2シーターソファはもちろん、1人掛けのパーソナルチェアや、ダイニングチェアの座面張替えにも非常に人気の高い生地です。

 

修理・張替えの工程

からは、実際にどのような作業を行ったのか、職人の視点から解説します。

① ソファの分解

まず、古い生地をすべて剥がします。

タッカー(家具用のホチキスのようなもの)を一つずつ丁寧に取り除いていく作業です。

生地を剥がすと、内部のウレタンがどれくらい傷んでいるかが明確にわかります。今回はウレタンの劣化が激しかったため、古いクッション材をすべて取り除き、フレーム(骨組み)だけの状態にして清掃を行いました。

ウレタンの交換と補強

ソファの座り心地を決めるのは、表面の生地ではなく「中身」です。

ボロボロになった古いウレタンを撤去した後、新しいウレタンを補充します。

単に一枚のスポンジを貼るのではなく、硬さの異なるウレタンを何層かに重ねて調整するケースもあります。

  • 下層: 体重をしっかり支えるための硬めのチップウレタン。
  • 上層: 座った瞬間の柔らかさを出すためのソフトウレタン。

これらを組み合わせることで、新品の時のような、あるいはそれ以上の「しっかりとした座り心地」を再現します。

ヘタっていた座面も、ウレタンを入れ替えることで本来のボリュームを取り戻しました。

裁断と縫製

次に、新しい生地(アントワーヌ)をカットしていきます。

ここで重要になるのが「柄合わせ」です。アントワーヌのような連続した模様がある生地の場合、背もたれと座面、あるいは左右の肘掛けで柄がズレてしまうと、見た目が非常に悪くなってしまいます。

職人は生地の目を読み、ソファやクッションの形に合わせて型取りを行います。その後、ミシンで丁寧に縫製していきます。

張り込み(タッカー留め)

縫い上がった生地をフレームに被せ、専用の工具で留めていきます。

生地を引っ張る力が強すぎると柄が歪んでしまい、弱すぎるとシワの原因になります。

角の曲線部分や、肘掛けの複雑なカーブに合わせて、均一なテンションで張り進めていくのは、まさに経験がものを言う作業です。

今回のソファは、足元に「スカート」と呼ばれるヒダのような仕上げがあるタイプでした。この部分も、生地の重なりが均等になるように仕上げました。

 

完成したソファのビフォーアフター

施工前は生地が破れ、ウレタンが露出して寂しい印象でしたが、完成後は見違えるほど綺麗になりました。

  • 見た目の変化: アントワーヌの淡いダマスク柄が、ソファの優美なラインを際立たせています。ベージュ系の色味が、背後のネイビーの壁ともよくマッチしており、ナチュラルで落ち着いた空間になりました。
  • 座り心地の変化: ウレタンを全面的に交換したことで、座面の凹みが解消され、背もたれもしっかりと体を支えてくれるようになりました。

お客様からは「こんなに綺麗になるなんて、頼んで良かった」と満足の声をいただくことができました。

 

ソファを「張替える」メリットとは?

最近は安価なソファも多く販売されていますが、修理して使い続けることには多くのメリットがあります。

 

思い入れのある家具を使い続けられる

家族で過ごした時間や、長年使ってきた愛着は、新しい家具を買うだけでは手に入りません。フレームがしっかりしていれば、中身と外側を替えるだけで、あと10年、20年と使い続けることができます。

自分の好みに合わせてカスタマイズできる

既製品を買う場合、色や柄は数種類の中から選ぶしかありません。

しかし、張替えであれば、国内外の何千種類という生地の中から、自分だけの最高の一枚を選ぶことができます。今回の「アントワーヌ」のように、自分の家のインテリアに完璧にフィットする生地を見つける楽しみがあります。

高品質な家具を安く維持できる

昔の家具は、現代の安価な家具よりもフレーム(木枠)が頑丈に作られていることが多いです。

同等の品質のソファを新品で買い直そうとすると、数十万円することも珍しくありません。張替えであれば、その半額から3分の2程度のコストで、新品以上の品質に再生できる場合があります。

環境への配慮(サステナビリティ)

大型家具を廃棄するには、多くのエネルギーとコストがかかります。まだ使えるフレームを活かし、消耗品であるウレタンと生地だけを交換するのは、地球環境にも優しい選択です。

 

椅子・ソファの修理を検討されている方へ

横浜市を中心に、私たちは日々多くの椅子やソファの再生に携わっています。 「生地が破れた」「クッションがへたった」「色が飽きてしまった」など、理由は様々ですが、どの家具も修理を終えると見違えるように生き返ります。

もしご自宅に、修理が必要かな?と思う家具があれば、ぜひ一度ご相談ください。

  • 概算見積もり: 写真を送っていただければ、おおよその費用をお伝えできます。
  • 生地の相談: 今回のようなシンコールの生地だけでなく、サンゲツや海外メーカーなど、多数のサンプルからご提案可能です。
  • 配送対応: 重いソファの搬出・搬入もお任せください。

 

 

まとめ:シンコール「アントワーヌ」で彩る快適な毎日

今回の事例では、ソファ生地の張り替えとウレタンクッションの修理の内容をご紹介いたしました。

選んでいただいた「T-9605 アントワーヌ」は、派手さはないものの、そこにあるだけで空間を一段上質なものにしてくれる素晴らしい生地です。そして、内部のウレタン交換という「見えない部分」へのこだわりが、これからの数年、十数年の快適さを支えます。

[INFORMATION] 椅子とソファの張り替え・修理専門店 公式サイト:https://chairsrepair.net/横浜市内、および近隣エリアでの見積もり相談を承っております。

使用した生地情報

アントワーヌ T-7066 ¥5900/m

品名
アントワーヌ
品番
T-7066
カタログ
https://sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2019/#page58
国名
日本
カラー
イエロー
素材
PE100%
柄物
生地幅
140㎝
リピート幅
縦24.5㎝/横18.5㎝
価格帯
~6000円/m以下
価格
¥5900/m
機能性
バックコーティング

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