2026.01.17

イーセンアーレンのシールドバックのダインングチェア・生地の張り替えと木部塗装修理

BEFORE

AFTER

修理内容

メーカー名

ETHAN ALLEN/イーセンアーレン

WEBサイト→

メーカ紹介

1932年創立、アメリカ・コネチカット州ダンベリーに本社を置き世界に300店舗以上を展開するアメリカの家具ブランド。
多彩な人種が暮らすアメリカの文化を尊重し、世界中のスタイルをミックスし製品デザインに取り入れている。1500人いるというインテリアデザイナーとともに、ソファやダイニングテーブルからインテリア小物に至るまで、多種多様なデザインの製品を展開。その発想の自由さこそをユニークなアメリカンスタイルとして重要視している。日本では、カントリーテイストやウインザースタイルなど、欧米の伝統的デザインをベースとしたコレクションを展開中。

種類
ダイニングチェア
施工方法
バネやクッションの修理木部塗装と修理生地の張り替え
修理工賃
¥30000〜¥60000
お預かり期間
4週間
配送方法
自社便
依頼地域
神奈川県横浜市都筑区
修理内容

横浜市都筑区のお客様よりご依頼いただいた、アメリカの家具ブランド「イーセン・アーレン(Ethan Allen)」のダイニングチェア張り替えと木部補修の事例を解説します。

家具は家庭やその空間の生活を支える一つのツールですが、同時に家族の歴史や住まい環境を形作る大切な要素の一つです。

特にイーセン・アーレンのようなブランドの椅子は、適切なメンテナンスを施すことで、世代を超えて受け継いでいくことができる「資産」とも言えます。

今回は、生地の汚れや木部の傷みがあった椅子が、職人の手によってどのように再生されたのか、そのプロセスをご紹介させて頂きます。

【施工事例】イーセン・アーレンの椅子の生地張り替えと木部塗装リペア

はじめに:イーセン・アーレンという家具

イーセン・アーレンは、1932年に創立されたアメリカを代表するインテリアブランドです。

 

そのデザインは、古き良きアメリカの伝統的なスタイルをベースに、現代のライフスタイルに合わせたエレガンスを融合させたものとして、世界中の家具愛好家にも支持されています。

今回お預かりしたのは、背もたれの装飾が美しい「シールドバック(盾型)」のダイニングチェアです。

この形状は18世紀の英国人デザイナー、ジョージ・ヘップルホワイトが確立したスタイルに由来しており、繊細な曲線美と気品ある佇まいが特徴です。

こうした芸術性の高い家具は、一度傷んでしまうと「どこに修理を頼めばいいのか」と悩まれるお客様も少なくありません。

私たちは、そのブランドが持つ歴史を尊重しながら、現代の生活に耐えうる実用性をプラスする修理を心掛けています。

 

施工前の状態

お預かりした際、椅子には大きく分けて2つの問題点がありました。

 

生地のシミと劣化

張り替え前の生地は、クラシックなストライプ柄のファブリックでした。

しかし、長年の使用により座面の中央部分には大きなシミが目立っており、生地全体のトーンも沈んでしまっていました。ダイニングチェアは食事の場という特性上、どうしても飲み物や食べ物のシミ、あるいは皮脂汚れなどが蓄積しやすい環境にあります。

 

木部の塗装剥がれと傷

特に背もたれのトップ部分は、椅子を引く際や移動させる際に手が触れる場所であり、衝撃を受けやすい箇所でもあります。

お預かりした椅子も、木部の表面塗装が剥がれ、白っぽく露出してしまっている箇所が散見されました。

高級家具に使われるマホガニー調の深い色合いは、一箇所の塗装剥がれがあるだけでも、全体の印象を損ねてしまう原因になります。

 

素材選び:「デクレア2

今回の張り替えにあたり使用した生地は、国内トップクラスのファブリックメーカー、シンコールの**「デクレア2Declare II)」、品番はT-9272**です。

 

シンコール「デクレア2」の特性

デクレア2は、カラーバリエションも豊富で空間を選ばない汎用性の高いデザインからも、住宅のみならずコントラクト(公共・商業施設)でも使用されている生地です。

  • 洗練されたテクスチャー: 遠目には無地に見えますが、近づくと細やかな織りの表情があり、深みを感じさせます。
  • 耐久性: 日常的な摩擦に強く、ダイニングチェアのように使用頻度が高い家具に最適です。

 

 

職人のこだわり:木部塗装と張り替えの工程

今回の修理は、生地の張り替えの他、木部の塗装修理も行いました。

 

ステップ1:丁寧な解体と下地確認

古い生地と、ボロボロになっていた内部のウレタンをすべて取り除きます。

フレームのみの状態にすることで、ジョイント(接合部)の緩みや構造的な不具合がないかを確認します。

 

ステップ2:木部塗装のリペア(再塗装)

塗装が剥がれていた箇所を中心に、木部の補修を行いました。

単に色を塗るだけでは、周りの古い塗装との境目が目立ってしまいます。

  • ケレン作業(研磨): 剥がれた部分を滑らかに整えます。
  • 調色: 部分塗装になるので、できる限り周辺の色との差異を無くし仕上げる事が重要で、それを再現するため、複数のステインを調合して色を合わせます。
  • コーティング: 色を載せた後、全体に馴染むようにクリア塗装を施し、光沢感を調整します。これにより、艶や質感を調整していきます。

 

ステップ3:クッション材

新しいウレタンフォームを積層していきます。

硬さの異なるウレタンを組み合わせ、沈み込みすぎず、かつ底付き感のない弾力を作り出します。

 

ステップ4:張り込み

シンコールの「デクレア2」を張り込んでいきます。

今回の生地はシンプルだからこそ、カーブに合わせてシワが出ないよう、四方から均等に力をかけてステープルで留めていきます。

 

お客様の声

納品の際、完成した4脚の椅子を並べてご覧になったお客様からは、 「思った以上に綺麗になり大満足です」という大変嬉しいお言葉をいただきました。

まとめ:椅子やソファーを「直して使う」

昨今、サステナビリティ(持続可能性)が叫ばれる中、良いものを修理しながら長く使う文化が改めて見直されています。

表面の生地やウレタン、塗装といった「消耗する部分」をケアしてあげれば、数十年年と使い続けることが可能です。

今回の事例のポイントは以下の通りです。

  • ブランド: イーセン・アーレン(Ethan Allen
  • ご依頼地域: 横浜市都筑区
  • 使用生地: シンコール デクレア2T-9272
  • 施工内容: 座面・背もたれ張り替え、ウレタン修理、木部塗装
  • 仕上がり: シミや傷が解消され、モダンで気品ある空間にマッチする姿へ

お手元の家具が「シミがひどい」「色が剥げている」からと諦めてしまう前に、一度ご相談ください。

今回のような輸入家具の修理実績も豊富にございます。

お写真での見積もりも承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

椅子やソファのメンテナンスについて、より具体的なアドバイスが必要ですか?

例えば、「他の色味の生地でシミュレーションしたい」「木部全体の色を変えることはできるか」など、どのような疑問でも構いません。次の一歩として、最適なご提案をさせていただきます。

お客様の声
思った以上に綺麗になり、大満足です。有難うございまいました。

使用した生地情報

デクレアⅡ T-7336 ¥4000/m

品名
デクレアⅡ
品番
T-7336
カタログ
https://sincol-group.jp/digitalcatalog/textile2019/#page122
国名
日本
カラー
ホワイト
素材
PE100%
無地
生地幅
140㎝
価格帯
~6000円/m以下
価格
¥4000/m
機能性
バックコーティング

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