2025.11.12
JL Møllers(JLモラー)No.78 ダイニングチェア・FISBA ヴァイタスで張り替え事例
修理内容
- メーカー名
-
J.L. Mollers/J.L.モラー
- メーカ紹介
-
1944年、ニールス・O・モラーによって誕生したデンマーク屈指の家具メーカー「J.L.Mollers(J.L.モラー)」。
デザイナーでありながら家具職人でもある、ニールス・O・モラーの手によって生み出される家具は、北欧家具らしい上品なアーチを活かしたデザインと、美しい接合技術をもって作り上げられた、スカンジナビアン家具の「美しい結晶」ともいえる名品ばかりです。
中でも豊富なコレクションを誇る「ダイニングチェア」は、どの商品も優雅でしっとりと体に馴染み、何世代先まで使える丈夫な作りで時代を超えて人気を博しています。
素材を何よりも大事な要素とし、徹底して追求するのが「J.L.Mollers(J.L.モラー)」の特徴。
加工する前から目を通し、厳しい選別を受けた木材は、当然すべてが一級品。それ以下の品質から一流は生まれないという、強い信念がここにあります。
木材の加工から家具の仕上げ作業、そして出荷直前のチェックまで、訓練された職人たちによって全て自社工場で行うという徹底された品質管理が、半世紀以上もの間、世界中のデザイナーズ家具ファンからの変わらぬ信頼を得てきました。
- モデル名
- No78
- 種類
- ダイニングチェア
- 施工方法
- バネやクッションの修理生地の張り替え
- 木の種類
- チーク材
- 修理工賃
- ¥30000〜¥60000
- お預かり期間
- 4週間
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 東京都目黒区
- 修理内容
-
JL Møllers(JLモラー)No.78 ダイニングチェアの張り替え事例座面仕様変更:ペーパーコード → ウレタンクッション+FISBAヴァイタス417
- 張り替えの概要
今回の事例は、デンマークの家具ブランド JL Møllers(JLモラー)社のダイニングチェア「No.78」 の張り替えです。
座面の仕様を大きく変更し、従来のペーパーコードからウレタンクッション構造へ変更した上で、
仕上げにスイスのファブリックブランド FISBA(フィスバ) の高級生地「ヴァイタス417」を使用しました。この椅子は北欧家具の中でも人気が高く、
チーク材の滑らかなフレームと、手仕事による曲線の美しさが特徴です。
オリジナルではペーパーコードの編み座面が採用されていますが、今回は「ペーパーコードから布生地に張り替えて欲しい」というご要望により、
内部構造から改良を加えています。- 張り替え前の状態
張り替え前のNo.78は、ペーパーコード仕様のオリジナルデザインでした。
ペーパーコードは北欧デザインに多く見られる素材で、見た目の軽さと通気性の良さが魅力で椅子は新品の状態ではありましたが、ペーパーコードを全て外しウレタンクッションなどを貼り、布生地で張り上げました。- 張り替え内容
(1)座面構造の変更
元のペーパーコードをすべて取り外し
そこに新しくウレタンクッション層を設けました。
これによってペーパーコードの座り心地の快適さとは違う、ウレタンクッションの仕様へと変わりました。ウレタンは比較的、硬度と密度のあるものを使い
長時間座っても沈みすぎないよう硬さをバランス調整しています。
また、ウレタン層の上には薄手の綿を重ね、表面の丸みを自然に出す仕上げをしています。(2)張り生地:FISBA ヴァイタス417
使用した生地は、スイスの高級ファブリックブランド FISBA(フィスバ) の「ヴァイタス417」
FISBA “VITAS 417”
非常に柔らかなドレープ感と光沢感を持つベルベット素材。
滑らかなタッチと陰影のある発色が特徴。
カラー展開も豊富で、上質な空間演出に向いている。
製品詳細はこちら → FISBA公式サイトベルベット特有の微光沢が、チークのフレームと非常に相性が良く、
天然木の深みを引き立てる上品な印象に仕上がっています。(3)縫製・張り込み仕上げ
張り込みでは、生地のテンションを均一に保ちながら、座面角の立ち上がり部分を丁寧に成形。
縫い目は設けず、木枠下で生地を巻き込みながら固定。
- 張り替え後の印象
張り替え後の椅子は、外観デザインを大きく変えることなく、
座り心地と素材感の両方が張り替え前とはまた違う良さに変わりました。- 座面:ペーパーコード特有の硬さがなくなり、クッション性が向上
- 見た目:チークの木肌とベルベットの光沢が調和し、落ち着いた雰囲気に
- 使用感:長時間座っても疲れにくいように硬度と密度の少し高いウレタンへ
構造的にもメンテナンスが容易になり、
将来的に再張り替えを行う際も、生地交換のみで対応可能です。- JLモラー No.78 について
JLモラー社は、1944年にデンマークで創業された老舗家具メーカー。
創業者ニールス・O・モラーがデザインしたチェアは、
すべて自社工房で一貫製造される手仕事の逸品として知られています。No.78は1962年に発表されたモデルで、背の緩やかなカーブと三本の笠木(背板)が特徴。
細身ながら高い強度を持つフレームは、
無垢材の削り出しにより生まれる滑らかな手触りが魅力です。- 今回の張り替えのポイントまとめ
項目 内容 メーカー JL Møllers Møbelfabrik(デンマーク) モデル No.78 張り替え前 ペーパーコード(オリジナル仕様) 張り替え後 ウレタンクッション構造+布張り 使用生地 FISBA ヴァイタス417(ベルベット) 主な作業内容 ペーパーコード撤去、ベルト張り、ウレタン加工、布張り仕上げ 特徴 柔らかい座り心地と上質な光沢、チーク材との調和 - おわりに
今回のように、北欧家具の名作チェアでも、
オリジナルの作りをを生かしつつ、使用を変える事は可能です。デザインをそのままに、座面仕様を変更することで、
ご自身に合った快適さを再現できる好例となりました。
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