2025.10.01

木製ロッキングチェア/ 痛んだ合皮の椅子 張り替え修理方法

BEFORE

AFTER

修理内容

種類
ダイニングチェア
施工方法
バネやクッションの修理生地の張り替え
修理工賃
¥10000〜¥30000
お預かり期間
3週間
配送方法
自社便
依頼地域
東京都
修理内容

長く使い続けた椅子は、日々の暮らしの中で少しずつ表情を変えていきます。

木部の艶は増し、風合いは豊かになる一方で、座面の張地は摩耗や汚れが進み、どうしても劣化してしまう部分です。

今回ご紹介するのは、木製のフレームが奇麗なロッキングチェア2の座面張り替え事例です。

選んだ生地は、シンコールの合皮コレクションから「エンゾウ」という生地で L-6294。こちらの合皮は、丸い窓に竹で織り込んだ椅子をイメージしてデザインされた合皮で、グラフィックに均一性を出さない事で、リピート感を出さずランダムに作られた商品です。

テキスタイル調とは違い、レザーらしさがありモダンな空間にも合うという商品です。

特徴的なデザインではありますが、個性派の方にはお勧めの商品になります。

張り替え前の状態

お預かりしたロッキングチェアは、シンプルながらも木部の曲線が奇麗です。しかし座面は以下のような状態になっていました。

  • 摩耗による色落ち
    座面全体がすり減り、当初の色味が失われていました。
  • レザーの表皮の剥がれ
    合皮特有の表面の加工が剥がれ落ちてしまっていて、手で擦ると素材の表面がポロポロと落ちてきてしまう状態でした。
  • 全体的にくたびれた印象
    座面の生地が劣化してしまうと、どうしても全体の印象はくたびれた感が否めません

木部自体はしっかりとした状態だったため、今回は座面の張り替えとクッションの修理を行いました。

シンコール「エンゾウ 」とは?

「エンゾウ」は、シンコールが展開する多機能な合成皮革のひとつです。

機能性だけでなく、和を取り入れたデザイン性も特徴です。

デザインの由来

竹を思わせるランダムなラインの独特の模様が、モダンでありながらどこか和の趣を漂わせます。

今回選んだL-6294は、落ち着いたモスグリーン調の色味。木部の明るいフレームとも調和し、ナチュラルな空間にもマッチします。

機能性の特徴

エンゾウはデザイン性だけでなく、多機能性も備えています。

  • 耐アルコール性・耐次亜塩素酸性
    消毒液などにも耐えるため、医療施設や公共空間でも採用される安心仕様。家庭でも衛生的に使える。
  • 抗菌・防汚加工
    食べ物や飲み物の汚れがついても拭き取りやすく、清潔を保ちやすい。
  • AG系抗菌

銀イオン(Ag+)の力で細菌の増殖を抑える抗菌技術のことす

AGは銀イオン(Silver ion)の頭文字で、銀の抗菌作用を利用した製品の総称です。銀イオンが細菌の細胞壁に作用して増殖を阻止し、抗菌・防臭効果を発揮します。プラスチックや繊維への練り込み加工、フィルムへの塗布加工など、さまざまな製品に応用されています

・難燃機能

難燃加工が施されていて、引火しにくく燃え広がりにくい性質を持ちます

今回お預かりした椅子は「ロッキングチェア」。

ロッキングチェアとは脚が曲線状になっており、前後にゆらゆらと揺れるような椅子です。

個人的にはロッキングチェアというと、古いアメリカ映画に出てくるような木製のクッションの無い椅子を想像してしまいますが、今はいろいろなタイプのロッキングチェアもありバリエーションも沢山ありますね。

暖かい日の当たるリビングや屋外のデッキなどでロッキングチェアに揺られてパーソナルな空間にいると、ついつい眠ってしまいそうになります。

椅子の座面を張り替える際には、以下のような工程を踏まえて完成します。

  1. 座面の取り外しと生地の剥がし

まず座面とフレームが繋がっているビスなどを外し、座面のクッション部分を取り外します。

そして座面の古い生地がステープルというホチキスの様な針で木部に止まっているので、そのステープルを外し、古い生地を剥がします。

  1. クッション材のチェック

ウレタンの状態を確認すると、ヘタリがあったりもするので必要な部分は補充をしたり、交換をしたりしクッション性を戻します。

場合によっては、ウェービングベルトなどの交換も行います。

  1. 新しい生地の裁断

新しい生地を座面サイズに合わせて裁断。

柄の方向などを考慮し、ステープルでもう一度留めていき張り込んでいきます。

  1. 張り込み作業

張り感が大事なのでその辺りを意識しながら進めて行きます

  1. 組み立て

最後に座面をフレームに戻し、全体のバランスを確認。

張り替え後の仕上がり

完成したロッキングチェアは、以前のくたびれた印象から一転、モスグリーン調の座面が木部と調和してクッション性ももどり良い感じに仕上がりました。

張り替えのメリット

  1. 新品購入よりコストを抑えられる

製品にもよりますが、基本的には新しく買うよりも費用が安く済む。

  1. 愛着ある家具を長く使える
    思い出の詰まった家具を処分せずに、次の世代まで使える。
  2. 素材を選んでカスタマイズできる
    いろいろな生地の選択肢があるので、素材感や色に加えて、汚れ防止などの機能性もチョイス出来て、椅子を使う環境に合わせてカスタマイズ出来ます。
  3. 環境にも優しい選択
    廃棄せずに修理することで、環境にも○

まとめ

今回の事例は、ロッキングチェア2脚の座面をシンコール「エンゾウ L-6294」で張り替えたものです。

椅子やソファの張り替えを単に修理と考えるだけでなく、生活空間をアップデートする手段でもあります。

今回のように素材を選び直すことで、見た目だけでなく快適性や耐久性も改善できます。

古くなった椅子やソファの廃棄や買い替え前に、張り替えという選択肢も考えてみては如何でしょうか。

お客様の声
すごく素敵に仕上げていただきました。

使用した生地情報

合皮

エンゾウ L-8009 ¥2900/m

品名
エンゾウ
品番
L-8009
カタログ
https://sincol-group.jp/digitalcatalog/leather2021/#page52
国名
日本
カラー
ブルー
素材
PVC
柄物
生地幅
122㎝
価格帯
~3000円/m以下
価格
¥2900/m
機能性
準耐アルコール 耐次亜塩素酸 防汚 抗菌 難燃

その他事例

最新修理事例はチェアーズ公式インスタグラムをフォロー!