モデル名

THONET/ No209

木の種類

ブナ材（ビーチ）

修理工賃

¥30000〜¥60000

お預かり期間

3週間

配送方法

自社便

依頼地域

東京都府中市

修理内容

トーネットの曲木チェア　No２０９をお預かりさせて頂きました。

トーネットはミヒャエル・トーネットによって200年以上前に設立されたドイツの家具ブランドで、ベントウッド（木材を水に浸したり、蒸気に晒して水分を含ませた上で、熱や圧力を加え木材を曲げ、その後に金型にはめ込んで乾燥させ成型する技法）の生みの親になるようです。
曲木の椅子ではあまりにも有名なブランドの一つですね。

背もたれからアームまでの継ぎ目のない状態で作られた曲木の椅子はとても造形が奇麗です。



今回こちらのトーネットの椅子をお預かりさせて頂いたのは、座面に張り込まれている籐の部分が破れてしまい、座面の籐の張り替えの為にご相談を頂きました。

籐のシートの周りには、細く丸い芯が埋め込まれている為、まずはその芯を椅子を傷つけないように剥がしていきます。

この芯は接着剤などでしっかりと留まっている事も多く、剥がすのには一苦労掛ける必要があり、芯が外れたあとは、更に籐のシートがステープルで留められているのでステープルの針も一つ一つ外していきます。

その後は新しいラタンシートを張り込み、再度ステープルで留め、もう一度新しい芯を周りにはめ込んでいき、シートの表面の粗を取り除いて完成となります。

場合によっては張り込んだラタンの塗装も行いますが、今回は生成りのナチュラル色のそのままで、経年で色焼けしナチュラルな変色を待つ形となります。

破れてしまっていた籐の座面も奇麗に戻り、弛みも無くなったので気分を新たに使っていただけると嬉しいです。

この度はご依頼いただきまして、誠に有難う御座いました。

お客様の声

破れてしまった椅子も奇麗になり、大変満足しました。
ありがとうございました。