カサブランカの椅子2脚をお預かりさせて頂きました。

座面に張られている生地にはシミや汚れが付着していて、クッションにもヘタリが見られている為今回は張り替え修理のご相談を頂きました。

椅子のフレームはまだまだしっかりとしているので、生地の張り替えやクッションの修理によってヘタリの解消をしてあげると、まだまだこれからも永く使っていただけるかと思われます。

椅子の張り替えやソファーの張り替えを考えた時に、迷ってしまうのが生地をどんなものにしようか。
というのを考えるかと思いますが
椅子張り用の生地も壁紙などと同様に数多くの種類があります。

その中から選ぶのにはいろいろと迷ってしまいかと思いますが、まずは生地の種類を決めて頂くのが良いかと思います。

生地の種類には大きく分けて本革・合皮・布と主に3種類があります。
そして次に色はどんな系統にするかを決めて、質感や機能性などを決めていくとどんどん絞っていけるのではないでしょうか。

今回選んで頂いた生地は、シンコールのフェアⅡという生地になります。

撥水加工とバックコーティングがされた生地になりますが、撥水加工が掛かっていることで水弾きの効果があります。

布生地は飲みこぼしなどによる輪染みなども出来やすい為、撥水加工が施されている生地はその様な対策には有効かと思います。

また、撥水加工がされていない生地でも後加工による防汚や撥水機能を持たせることも可能ですが一部の生地には後加工が出来ない物もあります。

よく間違われるのは「防水加工」と混同されがちですが、防水というのは水が浸透しないつくりで繊維の間に隙間がありません。

※撥水加工は完全に水汚れなどから汚れやシミなどを防ぐことをお約束するものでは御座いません

この他、合皮や布にはペットを飼っている家庭の為に引っ掻き防止機能があったりなど機能性のついた生地などもありますので、ご自宅などの環境にあわせて生地選びを楽しんでみてはいかがでしょうか。