2025.09.30

デセデDS-600 「スネークソファ」張り替え事例|ブラウンからベージュの本革へイメージチェンジ

BEFORE

AFTER

修理内容

メーカー名

de Sede/デセデ

WEBサイト→

メーカ紹介

ドイツの国境に近いライン川沿いのスイス、グリンナウの馬の鞍をつくる小さな工房からはじまった「デセデ」。デセデのソファが世界のエグゼクティブに愛され、信頼される理由は、革の品質と職人の高い技術力にあります。またデザインにも徹底してこだわり、デセデ社のユニークなデザインと操作性の高さは、一切の妥協を許さない職人の技術があってこそです。他社の追随を許さないデセデ社のソファは各国で高い評価を得ています。

モデル名
DS-600 スネークソファ
種類
ソファ
施工方法
バネやクッションの修理生地の張り替え
修理工賃
¥400000〜
お預かり期間
4週間
配送方法
自社便
依頼地域
東京都文京区
修理内容

世界的に有名なスイスの高級家具ブランド de Sede(デセデ) の中でも、ひときわ個性的な存在感を放つ「スネークソファ(Snake Sofa)」。蛇のように連なるモジュール式のデザインは、一目見ただけでも豪華な印象を与えるかと思います。

今回は、長年愛用されてきたデセデのスネークソファを、ブラウン系の革からベージュ系の明るい色の革へと張り替えた事例をご紹介します。

張り替え前の状態とお客様のご要望

今回ご依頼いただいたソファは、十数脚連なる大型のスネークソファ。

購入から相当な年月が経過しており、以下のような状態でした。

  • 革表面の退色と色ムラ
    特に座面や背もたれの中央部分は色が抜け、部分的に濃淡が激しくなっていました。
  • ひび割れや擦れ傷
    長年の使用により、革表面に細かなひびが入り、全体的にくたびれた印象を与えていました。
  • 全体的な暗い印象
    ダーク系の色味の革ということもあり、経年劣化が進むとどうしても重苦しい雰囲気になってしまってました。

また、お客様は引っ越しを控えており、新居の明るい空間に合うようにソファも一新したいというご要望がありました。

そのため、従来のブラウンから 明るいベージュ系の革 へ張り替えを進めました。

革か布かで悩んだ選択

打ち合わせの中で、お客様が悩まれたのが 「本体のフレームの部分を革で張り替えるか、布にするか」 という点でしたが、最終的には張り替え前の仕様と同様に、「背面や側面といった本体部分は布で仕上げる」「座面と背もたれといった接触部分は革で仕上げる」というハイブリッドな選択になりました。

これにより、見た目の軽やかさと高級感を両立させることができました。

選定した革とその特徴

今回張替えに使った革は、ウレタン仕上げ(顔料仕上げ)のベージュ色の革になります。

元々はセミアニリンの革が張られていましたが、デメリットとして今回の様に長い年数が経過すると、紫外線の影響や人が座る事による摩擦などの影響から変色や退色を引き起こす面もあります。

その為、今後出来れば同じような現象が起こる事は避けたいという希望もあり、顔料での仕上げがされた革をチョイスさせて頂きました。

今回の張り替えに使った革のメリットは下記のようなものが挙げられます。

  • 退色・変色に強い
    セミアニリンやアニリン仕上げの革は自然な風合いが魅力ですが、その分日光や紫外線に弱く、退色や変色が起こりやすいという欠点があります。一方、ウレタン顔料仕上げの革はコーティングがしっかり施されているため、色落ちや変色に強いのが特徴です。
  • 傷や汚れに強い
    染料系の革に比べると、表面のコーティングが強くこすり傷や水分などにも強い傾向にあります。

 

お客様の「張り替え後はできるだけ退色や変色を抑えたい」というご要望に合致する、最適な選択となりました。

張り替え工程

  1. 本体の分解と革の剥がし

スネークソファはモジュール式のため、1脚ごとに分解していきます。連なっている本体のフレームを分解し革を剥がし作業を進めて行きます。

  1. クッション材の点検・補修

座面や背もたれのクッションは経年でヘタリが見られたため、部分的にウレタンを補充や交換し、座り心地を回復させました。

  1. 革と布の裁断・縫製

取った型に沿って革と布をパーツごとに裁断し、曲線の多いデザインに合わせて縫製。

スネークソファは独特なカーブが連続するため、ちょっと大変です。

  1. 張り込み作業

新しい革と布をクッションや本体に張り込んでいきます。

  1. 組み立てと最終調整

全てのモジュールを再度組み合わせ、連結部のズレなどを細かく調整。最終的に1つのソファへと仕上げていきます。

張り替え後の仕上がり

完成後のソファは、以前の重厚なブラウン革から一転、明るく軽やかなベージュトーンへと生まれ変わりました。

  • 部屋全体が広く見える効果
  • 高級感を残しつつも爽やかな雰囲気
  • 革と布を組み合わせた独自の表情

新居の明るいリビングにぴったりの仕上がりとなり、お客様にも大変喜んでいただけました。

張り替えによるメリット

今回の事例からも分かるように、張り替えは修理作業だけではなく

  1. 機能性の回復
    クッション材の補修により座り心地が改善され、長時間座っても快適に。
  2. 耐久性の向上
    ウレタン仕上げの革を選んだことで、退色や変色への耐性が増しました。
  3. 経済性
    新品を買い直すよりもコストを抑える事が出来ます。
  4. 空間デザインへの適応
    内装やインテリアに合わせた色や素材を選べるため、新しい住まいの雰囲気に最適化できます。

このように張り替えは、奇麗さ・機能性・経済性・空間との調和という複数の側面から合理的な選択肢であるとも言えます。

まとめ

如何でしたでしょうか、今回はデセデのスネークソファの張り替え事例をご紹介させて頂きました。

古くなってしまったソファや椅子も今回の様に、お客様のニーズに合わせて素材や雰囲気を変えたりすることも出来ます。同じ革でも素材を変える事で今まであった悩みも解消する事も可能です。お部屋やお家と同じようにリフォームやリノベーションするように楽しみながら張替えをしてみては如何でしょうか。

お客様の声
40年前のソファが蘇って、更に40年を一緒に楽しく過ごしたいと思います!ありがとうございました。

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