2025.09.29
デセデ deSede/DS-102 本革アームチェアの張り替え事例
修理内容
- メーカー名
-
de Sede/デセデ
- メーカ紹介
-
ドイツの国境に近いライン川沿いのスイス、グリンナウの馬の鞍をつくる小さな工房からはじまった「デセデ」。デセデのソファが世界のエグゼクティブに愛され、信頼される理由は、革の品質と職人の高い技術力にあります。またデザインにも徹底してこだわり、デセデ社のユニークなデザインと操作性の高さは、一切の妥協を許さない職人の技術があってこそです。他社の追随を許さないデセデ社のソファは各国で高い評価を得ています。
- モデル名
- DS-102
- 種類
- パーソナルチェア
- 修理工賃
- ¥200000〜¥250000
- お預かり期間
- 4週間
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 東京都港区
- 修理内容
-
スイスの家具ブランド de Sede(デセデ) の代表的なアームチェア「DS-102」。
独特の丸みを帯びたフォルムと、座る人を優しく包み込むような掛け心地で、長年愛され続けている椅子です。
しかし、どんな高級家具でも長年使えば革の劣化や座り心地の低下は避けられません。今回は、長年使用されてきたデセデの椅子を、張り替えによって再生した事例をご紹介していきたいと思います。
張り替え前の状態
今回お預かりした椅子は、経年による以下のようなダメージが見られました。
- 革全体のスレや色落ち
革の表面の乾燥や摩擦などで表面が擦れてしまい、色落ちも激しく見られました。 - 背もたれ上部のひび割れ
特に背もたれ右上には亀裂が入り、革が破れかけている部分もありました。 - 全体的な弾力の低下
中のクッション材も長年の使用でヘタリがあり、座り心地にも影響していました。
使用した革について
今回選定したのは、ナチュラルシボの丸革です。
- 厚み:1.5mm前後
椅子張り用の革は通常1.0mm前後が多く、1.5mmになるとやや厚めの部類に入ります。
革の小物などになると2.0mm前後の革も多く見られますが、椅子張り用となると2mm前後の革になると仕立ての際に部分的に「漉き加工」が必要になったりとし、少し細工が必要です。
椅子やソファで2㎜を超える厚さの革を見かける事は多くはありません。
この仕事につく前は、たった0コンマ数ミリがそんなに影響する!?
とも思っていましたが、実際に扱ってみると結構な違いになるのです。
風合い:ナチュラルシボ
強すぎない自然なシボ感があり、高級感を保ちながらも、革らしい雰囲気を演出します。- 色味:オリジナルに近いブラウン
「張り替え前とできるだけ変わらない色味で」というご要望を反映し、ほとんど違和感のないカラーを選定しました。仕上がり後にお客様からも「新品のように戻った」とご満足いただけました。
張り替え工程
- 旧革の解体と採寸
まずは既存の革を剥がし、椅子の採寸をします。DS-102は曲線が多く立体的な構造をしているため、より正確な型取りが必要です。
- 革の裁断
採寸したものを基に新しい本革をパーツ毎に裁断します。
- 縫製と革紐の仕上げ
裁断した革を縫製し、必要な所にはステッチも入れました。
DS-102の特徴でもある淵周りの革紐仕上げ。
一つ一つの穴に手作業で革紐を通しながら、革を本体に張り込んでいきました。
均等なテンションで絞り上げていきます。
張り替え後の仕上がり
完成したチェアは、オリジナルの雰囲気を残しつつも、革の張りのある質感がよみがえり、見た目も座り心地も大きく改善しました。
- 艶やかで均一なブラウンカラー
- 特徴的な革紐仕上げも丁寧に再現
長年連れ添った椅子が、まるで新たな命を吹き込まれたように蘇り、お客様にも大変喜んでいただけました。
まとめ
- 施工対象:デセデ DS-102 アームチェア
- 施工内容:張り替え(ナチュラルシボ革 1.5mm厚)、クッション補修
- 張り替えは単なる修理ではなく、家具の機能性や価値を維持・回復させるための合理的なプロセスと言えます。椅子やソファは長年の使用でどうしても革や布地が摩耗し、クッションも劣化してきます。その結果、見た目の美しさだけでなく、座り心地や耐久性も損なわれてしまいます。
- しかし、今回のように張り替えを行うことで、表面的な破れや色落ちが解消されるだけでなく、中材の補修や縫製の強化によって、快適性を取り戻すことが可能です。
- また、高級家具ブランドであるデセデのように、もともとしっかりとしたフレーム構造を持つ製品は、適切な張り替えを施すことで価値を維持しつつ、張り替え後も長く使い続けられるという大きなメリットがあります。
- 新品を購入し直すよりもコストを抑えながら、デザイン的価値をそのまま継承できる点も大きな魅力です。
同じように椅子やソファの生地の劣化やクッションの劣化でお困りの際には、張り替えや修理も考えてみては如何でしょうか。
- 革全体のスレや色落ち
- お客様の声
- 新品同様になりました、快適です。
その他事例
