2024.05.09
アニバル・コロンボ ANNIBALE COLOMBOのダイニングテーブル 天板の剥離再塗装修理
修理内容
- 木の種類
- マカボニー
- 修理工賃
- ¥200000〜¥250000
- 配送方法
- 自社便
- 依頼地域
- 東京都港区
- 修理内容
-
イタリアの高級家具メーカー、200年の歴史があるブランド、アニバルコロンボの拡張テーブルをお預かりさせて頂きました。
テーブルはしばらくの間、倉庫に眠っていたらしく表面にカビのようなものや、小傷などが多数ありましたが修理をしてまた使いたいというご相談を頂きました。
木部表面のコーティングも剥がれてしまっていたり、自社便にてお引き取りにお伺いさせて頂きましたが、軽く磨いただけでは奇麗にはならない状態だったので、脚の部分も含めて木表面の塗装を一度全て剥がし、研磨を掛け、再塗装後にウレタンにてコーティング。
という剥離塗装修理をさせて頂きました。
こういった木工製品の剥離塗装を行う際に大事にしているのは、最初の研磨作業。
既に塗装されている天板などの木部を研磨し、表面の塗装を落としていくのですが、この作業にムラなどが出てしまうと仕上がりへの影響が大きく、やり直しもなかなか効かないので丹念に研磨を行い塗装面などを落としていきます。また、木材のが突板などの場合は研磨できる厚みも限られてしまうので更に慎重な作業になります。
研磨後の色付けの塗装に関しても何度が吹き付け、再度調色などを繰り返し色の微調整を行いましたが、修理の難しいところは経年がある木材の色を合わせていく際に、新しい木材よりも更に色の濃淡がに差異があるのでどこの部分に色を合わせるかなどの問題も出てきます。
そして最後はコーティングを吹き付けますが、製品によってはウレタンコーティングをしない、薄いコーティング、厚いコーティング、木目を残したコーティングなど、コーティングも様々な方法があります。
現状の木材の状況、お客様の使用環境、テーブルのデザインなどによって使い分けをします。
木工椅子やテーブルは、無垢の木であれば、天然の木の経年変化によっていろいろな表情があり、その経年変化を楽しめる製品だと思っています。
また、傷んでしまっても今回の様に再塗装などによって長く使っていただけるものです。
古くなってしまった椅子やテーブルの木部など廃棄前に一度修理もご検討してみてはいかがでしょうか。
- お客様の声
- 新品に生まれ変わってよかったです。
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